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2008オープンキャンパス情報





2007年8月1日号
第6回 早慶 化学編

このコーナーでは、2007年度入試問題を徹底分析し、各大学の入試問題に潜んだ出題意図を読み解き、大学がどのような力を持った学生を求めているのかについて探っていく。
 第6回の今回は早慶の化学の入試問題について、東進の実力講師、橋爪健作先生にお話を伺った。

Q1早稲田大学と慶應義塾大学の化学の出題形式や傾向などについて教えてください。

A1 早慶ともに、学部によって出題形式と問題量が異なります。例えば、早稲田の教育学部は60分で大問3題記述式(記号問題を含む)であるのに対し、基幹・創造・先進理工学部は60分で大問3題、大問1がマーク式、大問2・3が記述式です。一方、慶應の場合、医学部は60分で大問3題記述式、理工学部は60分で大問3題記述式、看護医療学部は80分で記号問題を含む大問3題記述式という出題形式です。(※理科2科目で120分)

早慶ともに、2007年度の出題傾向に特に大きな変化はありません。早稲田は教育学部、基幹・創造・先進理工学部に共通していえることですが、実験に関連した反応式や、実験装置に関連した問題が比較的多く出題されます。理論や無機・有機分野からまんべんなく出題され、正しい解答を導き出すためには高い計算力が求められます。特に教育学部は、化学反応式や法則、有名な現象や実験操作などについて理路整然と説明・記述せよという問題が多い。将来、教師として教壇に立って生徒を教えるときに、原理原則をしっかりと理解して説明できる力が必要とされるからではないでしょうか。

慶應の医学部の場合、化学の知識に加えて、生物の知識がなければ解けない難易度の高い問題が出題されています。理工学部も同様に、化学の知識に加えて高い計算力と、物理学的な思考ができないと合格点に達することは難しい。看護医療学部については問題レベルが標準的といえますが、試験時間内に完答するのが難しいほど出題量が多いので、ミスなくスピーディに解く必要があります。

Q2入試ではどのような力が試されているのですか。

A2 両大学に共通して言えることは、基礎的な知識を組み合わせて考える応用力が必要で出題量も多いため、時間内に解ききることが難しいといえます。単純な計算問題や論述問題に時間をかけすぎず、しっかりと時間配分を行える力が試されています。加えて、公式や解答のパターンを暗記しただけで解けるような応用力を必要としない問題はあまり出題されません。直前に詰め込んだ知識だけで太刀打ちできる問題は少なく、それまでに培った広い知識を元にした思考力と応用力が試されます。ですから、いかに多くの実践(過去問演習)を通して、応用力を身につけているかどうかが分岐点となるでしょう。

例えば早稲田の基幹・創造・先進理工学部の場合、理論重視の問題が多く、実験の目的を理解し、知識を組み合わせて答えを導き出す思考力が必要です。頻繁に出題される無機・有機分野では、物理の基礎的な知識と、物理学的な思考力が求められます。

慶應の医学部は、前述したように化学の知識に加えて生物の知識も求められるので、物理・化学選択の学生は注意が必要です。しかし、難易度の高い知識が求められるということではなく、知識を元に自分で考える力、そして答えを導き出す応用力が問われます。入試に必要な勉強だけでなく、今まで培ってきた知識や思考力が求められるといっても過言ではありません。

理工学部では、ある程度細かい知識まで問われます。さらに早稲田の基幹・創造・先進理工学部と同様、物理の知識と高い計算力は必要ですね。また、有機分野からの出題は非常に難易度の高い場合が多い。慶應の理工学部というと、ほとんどの受験生が解けないような難易度の高い問題も出題されることで知られていましたが、ここ最近はその傾向が弱くなっています。2007年度もそのような問題は出題されず、今後も同じ傾向が続くと思われます。

Q3今からどのような勉強をしておくべきでしょうか。

A3 高3生は、これまでに身につけてきた基礎知識を、志望校で求められる応用力へと飛躍させるためにも、時間を計って志望校の過去問に挑戦しましょう。時間内で解ききることは前提ですが、どの問題から解いていけば効率よく得点できるのかを考えながら解きましょう。入試本番ではこういった技術も必要ですし、この実践の数が少ないと入試本番で実力を発揮できずに終わってしまいます。年度によっては、非常に難易度の高い問題が出題されていることもあります。入試本番では完答に固持して貴重な時間をロスするのではなく、解けない問題は飛ばす勇気も必要です。

そして過去問演習で発見した弱点はそのままにせず、東進の授業や参考書に戻って復習を行ってください。そこで特に心掛けてほしいのが、解答だけではなく解答に至るプロセスを徹底的に復習すること。解答に至る考え方や実践の仕方を、授業や参考書から吸収してください。そのアプローチ方法を学ぶことで、入試本番で見たことがないような問題が出題されても、解くことのできる思考力と応用力が身につくのです。つまり、基礎知識の徹底に加えて思考力と応用力の養成が必要です。入試問題を解ける人と解けない人の差は、この作業の有無にあるといってもいいでしょう。

高2生・高1生は、学校の授業を疎かにせずに、着実な基礎知識の習得を心がけましょう。公式や解答パターンを暗記するだけでなく、なぜこの法則や反応が成り立つのか、なぜこのような結果に至るのかという、先生のアプローチ方法もしっかりと学んでください。高3になってからは、それまでに身につけた基礎知識を過去問演習や問題集の演習を通して応用力を培っていくことになると思います。それまでにしっかりと基礎知識と思考力の土台となる考え方を学んでおくことが重要です。

橋爪 健作先生(化学)
この若さにして駿台予備学校化学科の看板講師に抜擢された逸材。担当講座はいち早く締切となる超人気講師。群を抜く指導力も折り紙つき。丁寧でわかりやすい授業は、高校1・2年生からも圧倒的支持を得ている。著書『センター試験 化学 I の点数が面白いほどとれる本』(中経出版)も大好評。
橋爪先生の主な担当講座(抜粋)
[夏期講習講座]
●早慶大化学の完全攻略
早慶大化学演習(理論・計算問題)
●出題傾向を踏まえた体系的な学習で、
センター試験本番での高得点を目指す
新 センター試験対策化学 I
[志望校対策特別講座]
●大学対策講座
早大・慶大対策化学
[通年講座]
●早慶大化学の完全攻略
早慶大化学演習
●基礎を固め、受験科学レベルまで学力を高めます
新新 スタンダード化学 I ・II
2007年度の早稲田大学・慶應義塾大学の入試問題および解答は、東進ドットコムの「大学入試問題過去問データベース」「入試問題過去問データベース」に掲載されています。ぜひ、チャレンジしてみよう!