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2008オープンキャンパス情報





2008年2月1日号
第11回 難関私大 現代文編

このコーナーでは、2007年度入試問題を徹底分析し、各大学の入試問題に潜んだ出題意図を読み解き、大学がどのような力を持った学生を求めているのかについて探っていく。
  第11回の今回は、難関私大の現代文の入試問題について、東進の実力講師、板野 博行先生にお話を伺った。

Q1難関私大の現代文の傾向について教えてください。

A1  早慶上智や関関同立、明青立法中といった難関私大では、2001年以降は出題形式に大きな変化はなく、パターンの似た問題が出題されるなど、傾向はあまり変わっていません。時間をかけてじっくり思考することが求められる国公立大とは対照的に、難関私大では速読速解が求められます。短時間で出題者や問題文の筆者の意図を読み取り、解答を導く必要があります。さらに、ごく最近発表された評論文からの出題が多いため、時事的なテーマや用語も取り上げられ、幅広い知識が問われます。

例えば2007年の早稲田大学・教育学部では、テクノロジーの進化や日本のオタク文化についての評論文が出題されました。“コミットメント”“一億総中流”といったカタカナ語や造語など、知識の有無が読解力を大きく左右する語彙が登場しました。

また、社会で活躍する人材の輩出を望む難関私大では「大学に入って何を学び、そして社会に出てからどのような価値観で働くのか」ということを問う文章が多く出題されています。例えばマスコミに就職する卒業生の多い早稲田大学では、入学後にマスコミを目指すであろう受験生に対して、あえて現状のマスコミのあり方に対する危険信号を含んだ文章を出題しています。また慶應義塾大学・SFCの小論文では、グローバリゼーションや環境についてのテーマを取り上げています。現代文の問題文はまさに、受験生に対するメッセージといえるでしょう。

Q2難関私大の入試ではどのような力が試されているのですか。

A2 やはり難関私大は“速読速解型”ですので、いかに短時間で文章を読み、解答を導けるかどうかが重要です。問題文を読み、瞬時に「この問いは因果関係が問われている」「指示語問題である」などのポイントをすぐに理解し、それに対応できる力を持っていることが鍵になります。“相手の求めていることを瞬時に理解し、答えを出す”。これは、卒業後に社会に出て役立つコミュニケーション能力にも繋がります。

次に、語彙力です。いわゆる“入試頻出語彙”に加えて、日常的に言葉に関心を持っている人が有利だといえます。例えば、テレビを見ていて知らない言葉が出てきたとき、すぐに辞書で調べる習慣がついているかどうかです。ニュース番組で「ねつ造」という言葉が出てきたら、「ねつ」は漢字でどう書くのだろうかと疑問を抱いて辞書を引く。そして、そこから連鎖するように「捏」という字を漢和辞典で引いたり、類義語や対義語を調べたりして、自分で知識を広げていくような習慣をつけている人は強いでしょう。

要するに、どれだけ普段から言葉や文章に触れているかということが試されているのです。活字媒体である本や新聞だけでなく、テレビや漫画も重要な情報源ですので、自ら興味を持って言葉の世界に飛び込んでいってほしいですね。

Q3今からどのような勉強をしておくべきでしょうか?

A3 受験生の皆さんが今からでもできることは、志望校の過去問で取り上げられているテーマを把握することです。過去問10年分くらいに目を通し、どんなテーマがよく扱われているのかを分析しましょう。それができたら、過去問や問題集でそのテーマに沿った演習を重ねてください。

新高3生・新高2生に取り組んでもらいたいのは、読み物として現代文の入試問題を読むことです。難関私大で出題される問題文は、それこそ続きが気になって仕方がないくらいにおもしろいものが多いんです。時間も、読むだけなら1題10分くらいでしょうから、ゆっくり読んで20分かかったとしても、1時間で3題読める。 毎日続けたら、一カ月で志望校の過去10年分の入試問題を余裕で読めるんです。つまり、一カ月で最近の入試問題頻出の幅広いテーマがだいたい網羅できるうえに、語彙力もつきます。短くて読みやすい文章のものから始めて、だんだんと難易度を上げていってほしいと思います。そして、本当におもしろいと思えるテーマに出会えたら、ぜひ本を手に入れて続きを読んで興味や理解を深めてほしいですね。

また、時間に余裕があれば、解答を横において問題を解いてみましょう。ここでの目的はあくまでも「読書」ですので、深く考えこんだり細かく解説を読んだりする必要はありません。軽い気持ちで問題に目を通し、サッと答えを確認して読み進めてしまいましょう。それだけでも効果は十分ありますよ。

板野 博行(いたの ひろゆき)先生(現代文・古文)
ムダがなく、誰が聞いてもわかる授業を展開すること。受験指導のプロとして受験生の皆さんを鍛え上げること。そして何よりもやる気にさせること。そのためのノウハウを惜しまず、全力で皆さんに提供します。ベストセラー『古文単語ゴロ565(ゴロゴ)』の著者としても全国的に有名。
板野 博行先生の主な担当講座(抜粋)
[通年講座]
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2007年度の同志社大学・早稲田大学の入試問題および解答は、東進ドットコムの「入試問題過去問データベース」に掲載されています。ぜひ、チャレンジしてみよう!