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2008オープンキャンパス情報





2007年7月1日号

この企画では、高2生・高1生のために大学受験に関するさまざまな基礎知識を紹介していく。 
 今号では、前号から始まった連載企画「学部・学科選びの基礎知識」学際系統編に引き続き、人文科学系統の学問を紹介する。「心理学や哲学に興味がある」「語学と文学のどちらを選ぼうか迷っている」など、大学でどんなことを学びたいか模索中の高校生は必見だ!

■人文科学系統■
 文学や歴史、文化など人間が現在に至るまでに築き上げてきたものを研究することを通じて、「人間とは何か」といった人間の内面的本質を探る。また、人間の本質を考えることで、今後の人間のあり方を模索することも大切なテーマである。
■文学
[文学作品を通じて人間の本質を探る]

詩・小説・戯曲など、作者の人間性が凝縮された文学作品を読み込むことで、「人間とは何か」を深く追求していく。文学作品には、作者の生きた時代や地域の文化・精神性がありありと描き出されているため、作品の背景となる文化や歴史を学ぶ必要性がある。また、西洋文学やアジア文学などでは原著をそのまま読むため、語学の習得も欠かせない。

■哲学
[人間の存在を解き明かす]

 古来より人間が探求してきた「何のために生きるのか」「どのように生きるべきか」という世界や人間についての知恵や原理、人間の存在意義に正面から向き合う学問。大きく分けると、ギリシャ哲学やキリスト教哲学に代表される西洋哲学と、インド哲学や中国哲学などの東洋哲学に分かれる。また、哲学書を原語で読む必要上、ギリシャ語やラテン語などの習得も必要だ。

■歴史学
[過去の人間の足跡をたどる]

史料を分析・検証していくことで、人間が紡いできた歴史を解き明かしていく学問。史料は古文書などの文献のみならず、絵画や伝承など文字によらないものも含まれ、多面的に歴史を捉えていく。
  高校までの歴史の勉強は、大学での研究の基礎となる、年号や人名などを暗記する割合が高いかもしれないが、大学での歴史研究は、史料を読み解き、当時の時代の様相を捉えていくという創造的な学問なのである。

■心理学
[生物の心と行動を知る]

人や動物の行動を研究し、行動を起こすための原因となる心の働きを解明する学問。大きく分けて、人や動物の知覚や記憶がどのように体の中で作用するかを研究する「基礎心理学」、社会における人間の行動を研究し、現実で活かしていく「応用心理学」などがある。最近では脳科学や人間工学との連携も見られる。
 近年、教育や福祉の現場などで活躍できる臨床心理士を目指す人も少なくないが、臨床心理士になるためには指定の大学の教育課程を修了しなければならないことに注意しよう。

■外国語学
[意思疎通の道具としての言語]

諸外国の言語を習得することに主眼をおく。そのため「読む・書く・話す」はもちろん、その言語を話す地域の文化や歴史、思想など言語が生み出された背景についての理解も必要とされる。
 欧米やアジアなど地球各地の言語が学べる環境はあるが、多くの大学では受験時から専門の語学を選ぶ必要があるため、自分の学びたい言語についてしっかり考えよう。

■教育学
[人への教育を研究する]

学校教育のための専門教科の履修、もしくは教員資格取得のための学問といったイメージが強いが、範囲はそれのみにとどまらない。語学やマナーなど社会人を対象としたキャリアアップのための教育や生涯教育など、教育の対象は多岐に渡る。また、教育を受ける側の心理を学ぶ教育心理や、現在まで至る教育制度の歴史、教育行政のあり方と、教育学に関する学問領域は幅広い。

column1
どう違うの? 名前の似ているあの学科

歴史学と考古

 歴史学とは、過去の史料を読み解き分析・検証することを通して歴史的事実を追求し、史料当時の社会や政治などの歴史を解き明かす学問である。一方、考古学とは文献史料が存在しない先史時代に人類が残した遺構や遺物などにより過去の人々の生活や文化、社会について明らかにするための研究が中心の学問である。

column2
あの有名人は、この学部出身だった!
大江 健三郎(小説家)────────────────────────
緒方 貞子(元国連難民高等弁務官) ────────────────────────
小池 百合子(政治家) ────────────────────────
知花 くらら(タレント) ────────────────────────
滝川 クリステル(アナウンサー) ────────────────────────
村上 春樹(作家) ────────────────────────
小倉 智昭(キャスター) ────────────────────────
荒川 静香(プロフィギュアスケーター) ────────────────────────

※学部・学科名は卒業当時のものです。

 東京大学 文学部 仏文科
 聖心女子大学 文学部 英文科※
 カイロ大学 文学部 社会学科
 上智大学 文学部 教育学科
 青山学院大学 文学部
 早稲田大学 第一文学部※
 獨協大学 外国語学部 フランス語学科
 早稲田大学 教育学部
 
「文学系学部」設置大学(抜粋)
■東京大学 文学部 言語文化学科  ■早稲田大学 文学部  ■慶應義塾大学 文学部
「哲学系学部」設置大学(抜粋)
■京都大学 文学部 哲学基礎文化学系  ■上智大学 文学部 哲学科  ■立命館大学 文学部 人文学科 哲学専攻
「歴史学系学部」設置大学(抜粋)
■東京大学 文学部 歴史文化学科  ■筑波大学 人文・文化学群 人文学類 史学主専攻  ■慶應義塾大学 文学部 人文社会学科 史学系
「心理学系学部」設置大学(抜粋)
■広島大学 教育学部 第五類(人間形成基礎系)心理学系コース  ■上智大学 総合人間科学部 心理学科  ■同志社大学 文学部 心理学科
「外国語学系学部」設置大学(抜粋)
■東京外国語大学 外国語学部  ■上智大学 外国語学部  ■国際基督教大学 教養学部 語学科  
「教育学系学部」設置大学(抜粋)
■東京学芸大学 教育学部 教育系  ■千葉大学 教育学部  ■早稲田大学 教育学部  
岩崎 祥子さん
千葉大学
小学校教員養成課程 算数科選修 3年
千葉県 私立 渋谷教育学園幕張高校卒
東進ハイスクール千葉校OG
東進OB・OGに聞きました!
私の 学部・学科選び
Q1 なぜ教育学を選んだのですか?
A1  小学校の教師をしている母の影響が大きいですね。イキイキと働く母を見て育ったので、幼い頃から私も小学校の教師になりたいと思っていました。大学受験の際に、他学部への進学も考えてみたのですが、やはり教師になりたいという強い思いがあり、教育学部を選びました。
 また、小学校教員養成課程がある大学は少なく、その中でも千葉大学は附属の小学校が大学に隣接しているため講義で頻繁に訪問することができます。そのような環境から、子どもたちと触れ合いながら実践的に教育について学べると思い、千葉大学を選びました。
Q2 現在学んでいる内容を教えてください。
A2  1・2年生では教育方法論や国語・算数・社会・理科などの各教科、また体育や図工などの実技を学びました。体育では、跳び箱や鉄棒ができないと単位が修得できなかったので、友達と必死に練習しましたね(笑)。
 3年時は教育実習があり、先日、1カ月間の実習を終えたところです。実習を通して、大学の講義だけではわからなかった教師という職業の大変さややりがい、授業の難しさを感じ、まだまだ知識不足だと再認識させられました。
 同時に、担当した小学2年生の児童たちと1カ月という限られた期間でしたが心を通わせられたことで、「教師になりたい」という思いがより強くなりましたね。
  現在所属するゼミでは、学級経営※について学んでいます。このゼミでは、これまでに受講した講義や実習から自らが感じた学校現場や教育に関する問題について発表したり、問題提起したりして議論を重ねています。常に自分なりの問題意識を持っていなければならないので難しいこともありますが、このゼミに所属してからは以前よりも自分の意見を持ち、主張できるようになりました。

※学級経営……教師が学級担任として、子どもたちが生活しやすい学級環境をつくりだすために行う取り組み。
Q3 将来の夢や目標を教えてください。
A3  まずは、来年の教員採用試験に合格することですね。
 小学校は1年生から6年生まで児童の学年の幅が広いですが、どの学年の子どもたちからも慕われる教師を目指したいと思います。
おすすめ講義
「人間関係作り演習」


 この講義では、人間関係づくり理論を学習し、子どもたちの遊びを実際に自分たちで体験しながら、子どもたちの人間関係づくりや学級づくりについて学びます。学級づくりとは、学級崩壊を防ぐ大きな役割を担います。
 学生が児童役になって鬼ごっこやチーム対抗でのゲーム、工作などを行い、子どもたちの精神的な発達を促すために欠かせない“遊び”について楽しみながら学べるところが魅力ですね。