edited by TOSHIN TIMES
大学受験は東進ハイスクール 大学入試は東進衛星予備校 予備校の東進ドットコム










2008オープンキャンパス情報





2007年8月1日号

この企画では、高2生・高1生のために大学受験に関するさまざまな基礎知識を紹介していく。 
 今号では、連載企画「学部・学科選びの基礎知識」の第3弾として、社会科学系統の学問を紹介する。「経済学や経営学に興味がある」「社会学って何を学ぶの?」など、大学でどんなことを学びたいか模索中の高校生は必見だ!

■社会科学系統■
人間の内的世界を研究対象とする人文科学に対し、人々が相互に関係し、作り上げてきた実社会を研究対象とする。社会の諸事象を系統立てて説明を試みる学問だ。政治や法律など生きていくうえで必要な社会制度を扱い、人々がよりよく共生できる社会を目指す。
■法学
[法律の解釈や運用を学ぶ]

文字どおり法律を学ぶ学問。市民間の財産や家族関係を規律する民法をはじめ、法律は常に私たちの生活に密着し、社会で多くの人間が生活するために必要なルールである。法学部では、六法(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)や行政法、国際法などから自分の専門を選ぶのが一般的。条文解釈や裁判所の判例研究などを通じて、社会と法律の関わり方や法規制のあり方などを学ぶ。

■政治学
[集団運営のあり方を学ぶ]

政治とはなんだろうか?一番イメージしやすいのは国会での審議かもしれない。しかしそれは政治の一場面であり、広くいえば高校のクラス会議も政治である。一般的に政治とは、集団内の利害を調整して全体を統合するとともに、集団の意思決定を行い、これを実現すること。政治学では政治を研究し、集団をうまく運営する方法を探る。政治理論、歴史的側面を扱う政治史、私たちの身近な政治である地方自治、世界中の国家間の秩序を研究する国際政治学など、政治学の扱う領域は広い。

■経済学
[社会における経済活動に着目]

いま手にとっている『TOSHINTIMES』しかり、身の回りのほとんどのものは社会での経済活動の末に生み出され、君の手元に届いている。経済学とはこのような経済活動によって社会全体がどのように動いているのかを解明し、経済のあり方を探る学問。大学ではミクロ・マクロ経済学などの理論を学び、財政学や金融論、環境経済など多岐にわたる分野での経済活動を実証分析していくことが中心となる。

■経営学
[企業活動の基礎を修得する]

経営学とは企業組織の経営について学んでいく学問であり、「いかにして効率よく組織を運営するか」に主眼を置く。企業という集団を組織し、運営・管理していく中で発生するさまざまな事象や問題を分析していくのだ。製品開発論、経営戦略論、イノベーション論などを学ぶ。また、企業だけに限らずNGO(非政府組織)なども含む「組織」の運営を研究対象とすることもある。

■商学
[人々に商品が届く過程を研究]

商品の流通や販売について研究する学問である。具体的には、商品やサービスが消費者に届くまでの経路や政策を考える流通論や、消費者や市場について研究するマーケティング論といった学問分野が挙げられる。
 また、企業の財布を管理する会計学や、商品流通において必要とされる手形や証券を扱う金融論も含まれ、商学を学ぶ中で公認会計士や税理士を目指す人も多い。

■社会学
[社会のあり方や現象を探る]

中学や高校で学ぶ社会科と、大学で学ぶ社会学は大きく異なる。社会学は知識や事実を知るだけではなく、現実の事象を分析して人間と社会の関係性を探求する。現実社会を研究対象とするため、フィールドワークやアンケートなどの社会調査を実施して現象を分析する。学校や家庭などのあり方を探ったり、犯罪の発生原因を考える犯罪社会学なども研究の範疇だ。

column1
どう違うの? 名前の似ているあの学科

経営学と経営工

経営学は社会科学に分類され、実務的な人事や組織マネジメント、企業組織研究など経営の実証分析に力点が置かれる。それに対して経営工学は自然科学に分類され、物理的尺度を用いた工学的な分析を行う。具体的には数学や物理などの知識を利用し、工場の生産性や情報システムの分析などを行う。

column2
あの有名人は、この学部出身だった!
片山 さつき(衆議院議員)────────────────────────
麻生 太郎(外務大臣) ────────────────────────
猪瀬 直樹(東京都副知事) ────────────────────────
藤田 晋(サイバーエージェント社長) ────────────────────────
古田 敦也(東京ヤクルトスワローズ プレイングマネージャー) ────────────────────────
内田 恭子(フリーアナウンサー) ────────────────────────
山下 智久(タレント) ────────────────────────

※学部・学科名は卒業当時のものです。

 東京大学 法学部
 学習院大学 政経学部※
 明治大学大学院 政治経済学研究科
 青山学院大学 経営学部
 立命館大学 経営学部
 慶応義塾大学 商学部
 明治大学 商学部
 
「法学系学部」設置大学(抜粋)
■東京大学 法学部  ■大阪大学 法学部  ■中央大学 法学部
「政治学系学部」設置大学(抜粋)
■筑波大学 社会・国際学群 社会学類 政治学専攻  ■早稲田大学 政治経済学部  ■青山学院大学 国際政治経済学部
「経済学系学部」設置大学(抜粋)
■横浜国立大学 経済学部  ■慶応義塾大学 経済学部  ■同志社大学 経済学部
「経営学系学部」設置大学(抜粋)
■神戸大学 経営学部  ■立命館大学 経営学部  ■法政大学 経営学部
「商学系学部」設置大学(抜粋)
■大阪市立大学 商学部  ■関西学院大学 商学部  ■明治学院大学 商学部  
「社会学系学部」設置大学(抜粋)
■一橋大学 社会学部  ■立教大学 社会学部  ■関西大学 社会学部  
土屋 統裕くん
早稲田大学
政治経済学部 経済学科 2年
埼玉県立 蕨高校卒
東進ハイスクール南浦和校OB
東進OB・OGに聞きました!
僕の 学部・学科選び
Q1 なぜ経済学を選んだのですか?
A1  高校生のときに、テレビや新聞で「円高・円安」「株価」などの言葉を聞いても意味がわからず、もっと理解すれば世の中のことがよくわかるようになるのではと思って調べ始めたことが、経済に興味を持ったきっかけです。調べていくうちに、日本経済の状況を理解することができ、経済の発展に関わりたいと思ったので経済学科を志しました。

また、卒業後の進路を考えたときに、経済学科の学生の進路状況などを見て、会計士や税理士からマスコミなどの一般企業までさまざまな業界に就職していたので、将来の選択肢が広がりそうだと感じたことも志望理由のひとつです。

その中でも早稲田大学を選んだのは、高3の夏にオープンキャンパスに参加し、大隈講堂の荘厳な雰囲気に感動したことや、学生たちの雰囲気が自分に合っていると感じたからです。


Q2 現在学んでいる内容を教えてください。
A2  1年次には「経済学入門」という必修の講義などで、経済理論など経済の基礎を勉強します。2年次にはゼミの導入となる講義があります。2年の後期にあるゼミ選考では、成績を含め、指定された講義を受講しているかどうかが審査の基準の一つになるので重要ですね。
 現在僕が興味を持っているのは、環境経済学という学問分野です。環境経済学とは、経済の力で環境を守ろうという学問で、たとえば二酸化炭素の排出権売買などについて学んでいます。3年次からは、ぜひ環境経済学を専門としている先生のゼミで学びたいですね。
Q3 将来の夢や目標を教えてください。
A3 在学中に、CPAと呼ばれる米国公認会計士の資格を取得したいと考えています。世界レベルで活躍できることが魅力ですね。将来はこの資格を活かし、外資系企業が日本へ進出したり、日本企業が外国へ進出したりするときに、両者の橋渡しができるような仕事をしたいと思っています。

※CPA(Certified Public Accountant)…米国公認会計士の呼称。アメリカ基準会計のスペシャリストで、アメリカの会計基準で作成された財務諸表の監査を行える資格である。アメリカの会計基準は国際的に通用するものであるため、世界各国で活躍することができる。
▲大隈講堂(早稲田大学・西早稲田キャンパス)
▲早稲田大学創立者・大隈重信銅像


おすすめ講義
「Business English」

この講義では、経済学を英語で勉強します。具体的には、英語で書かれた企業の財務諸表などの資料を読み取り、プレゼンテーションやディベートを行います。担当の講師の先生は、これまで企業の財務などに広く関わった経験豊富な方で、人脈も広く非常に魅力的です。僕の将来の夢や考え方は先生の影響を多く受けています。

資料から発表まですべて英語で行うという、今まで体験したことのない講義なので、自分の考えを十分に伝えられないもどかしさを感じることもあります。しかし、だからこそ「次はもっと頑張ろう」とやる気が湧きますね。