新しい英単語を覚えたり、数学の公式の成り立ちを理解したり、知識を総動員して応用したり――こうした学習におけるすべての行動に深く関係するのが脳だ。
中でも、「記憶」については多くの受験生が悩みとして挙げる要素であろう。記憶は「短期記憶」と「長期記憶」に分けられる。記憶のプロセスは、まず情報が脳の短期記憶を行う箇所に一時的に保管される。そこで、「この情報が重要かどうか」という選別を経て、大脳皮質にある長期記憶をする箇所に保存される。
その「情報の仕分け作業」をするのが、脳の大脳皮質にある「海馬」である。審査期間は約1カ月。この審査は厳しく、1回で合格することはまずない。
海馬の情報の選別基準は「生きていくために不可欠かどうか」。生死にかかわる情報であれば、たとえ1回だけの出来事でも記憶に残る。しかしそうではない情報を記憶するためには、海馬に「この情報が重要である」ということをなんとかして認識させなければいけない。その方法はただ一つ、何度も繰り返し情報を送り続けることだ。何度も送られてくることで、海馬が「この情報は重要だ」と認識し、記憶が定着する。
センター試験本番まで、およそあと1年と50日。これからの毎日をどのように積み重ねるかによって、努力の結果は大きく左右される。ここでは、毎日の生活に不可欠な、睡眠・食事・運動の3つのカテゴリーに分けて紹介しよう。
いざ受験勉強を始めるにあたって、「やる気」や「集中力」といった心の面は非常に重要な要素だ。これらがコントロールできれば、記憶力を高めて効率的に学習を進めることができる。ここでは、「やる気」「集中力」「記憶力」、この3つの要素を高めるための学習法を紹介しよう。