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2008オープンキャンパス情報





2007年12月1日号
12月、東進では高2生が受験生として本格的に学習をスタートさせる時期である。そこで今回は、高2生が受験勉強を始めるにあたって、どうしたら効率よく勉強が進められるのかを、脳科学の見地から紹介しよう。今すぐ始められる学習法もあるので、高1生もぜひ参考にしてほしい。

記憶のしくみ

新しい英単語を覚えたり、数学の公式の成り立ちを理解したり、知識を総動員して応用したり――こうした学習におけるすべての行動に深く関係するのが脳だ。

中でも、「記憶」については多くの受験生が悩みとして挙げる要素であろう。
記憶は「短期記憶」と「長期記憶」に分けられる。記憶のプロセスは、まず情報が脳の短期記憶を行う箇所に一時的に保管される。そこで、「この情報が重要かどうか」という選別を経て、大脳皮質にある長期記憶をする箇所に保存される。

記憶の番人・海馬

その「情報の仕分け作業」をするのが、脳の大脳皮質にある「海馬」である。審査期間は約1カ月。この審査は厳しく、1回で合格することはまずない。

海馬の情報の選別基準は「生きていくために不可欠かどうか」。生死にかかわる情報であれば、たとえ1回だけの出来事でも記憶に残る。しかしそうではない情報を記憶するためには、海馬に「この情報が重要である」ということをなんとかして認識させなければいけない。その方法はただ一つ、何度も繰り返し情報を送り続けることだ。何度も送られてくることで、海馬が「この情報は重要だ」と認識し、記憶が定着する。

生活習慣編

センター試験本番まで、およそあと1年と50日。これからの毎日をどのように積み重ねるかによって、努力の結果は大きく左右される。ここでは、毎日の生活に不可欠な、睡眠・食事・運動の3つのカテゴリーに分けて紹介しよう。

睡眠寝ることが記憶の定着につながる!
眠っている間、脳の中では活発に海馬が活動し、過去の記憶を整理している。
つまり睡眠は、記憶を定着するために不可欠な行為なのだ。また最近の研究によると、記憶力の向上には最低6時間の睡眠が必要だということがわかっている。
食事ブドウ糖は脳のごはん
脳が必要とする重要な栄養素はブドウ糖。勉強中は飴やガム、チョコレートなどの甘いものを適度に食べて脳に栄養を補給しよう。また、空腹状態のときに放出されるホルモンが海馬を刺激し、記憶力を高める。つまり、食事前が学習に最も適しているといえる。一方、食後は血液が胃腸に集中するため脳の活動が低下するので注意しよう
運動ウォーキングが希望や夢を生み出す!?
歩くことによって、快楽ホルモンであるドーパミンが脳内に分泌される。このドーパミンは脳の活性化を促し、夢や希望を生み出すことにつながる。早足でのウォーキングもしくはジョギングを、毎日短くても15〜20分行いたい。リズム良く15分以上足を動かすと、ドーパミンや不安な気持ちを打ち消すセロトニンが分泌される。毎日のウォーキングで、気持ちを高めて学習に取り組もう。

学習編

いざ受験勉強を始めるにあたって、「やる気」や「集中力」といった心の面は非常に重要な要素だ。これらがコントロールできれば、記憶力を高めて効率的に学習を進めることができる。ここでは、「やる気」「集中力」「記憶力」、この3つの要素を高めるための学習法を紹介しよう。

●やる気
「はじめは面倒くさいと思ったけど、やり始めたら夢中になった」という経験はないだろうか?やる気を生み出す脳の「側坐核」を活動させるためには、刺激が必要。やる気が起きなくても、とにかくまずは机に向かって勉強を始めてみよう。中断せずに続けていくと次第に側坐核が刺激されて脳が活性化し、やる気が生まれるのだ。
●集中力
一般的に集中力は、作業の初めと終わりが特に強くなるといわれている。これをそれぞれ「初頭努力」「終末努力」という。逆にいえば、この中間の時間は集中力が途絶えがちになる。これを回避するために、たとえば試験時間が1時間の場合、自分の中で「前半」と「後半」に分けてみよう。そうすることで、集中できる時間を2倍にできるのだ。
●記憶力
海馬のすぐ隣にある扁桃体という脳の細胞体を活動させることによって、神経細胞を長期的に活性化させることができる。扁桃体は感情を生み出す働きをしており、つまり感情が高まるときにものごとが覚えやすくなるということである。たとえば、年号を覚える際に、単に数字の暗記ではなく、その時代の登場人物に思いをはせて、喜びや悲しみを追体験しながら暗記すると覚えやすくなる。