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単語などを片っ端から頭に詰め込んでいく「丸暗記」は、中学生まではある程度効果的ですが、高校生の年齢に達すると、徐々に非効率な記憶法となります。これは脳の性質によるものです。「丸暗記」による勉強法は自分の過去の経験や出来事に関連していない記憶を蓄積する作業となります。この「意味記憶」と呼ばれる能力は中学生の年齢を越えた頃から徐々に衰えていくのです。それに対し、高校生の年齢からは「いつ、どこで、何をした」というような、自分自身の体験や記憶した時の状況などと連合して蓄積される「エピソード記憶」が優勢になります。これは物事をよく理解し、その理屈を論理的に捉えながら系統だてて覚える能力です。
したがって、覚えたい対象に興味をもって意欲的に臨むことが「エピソード記憶」によって学習効果を高めるポイントになります。皆さんの中には、例えば、Jリーグのチーム名や浜崎あゆみの曲の詞などをすっかり覚えてしまっている人も多いことでしょう。これは、興味をもった対象に臨むと脳内でθ(シータ)波という脳波が出現し、これが発するθ(シータ)リズムによって記憶しようとする力が増強されるからです。
同じ勉強をするにも「なるほど! それで次はどうなるんだ?」というような積極的な姿勢で取り組むとよいでしょう。例えば、「1582年 本能寺の変」という教科書的な知識も、明智光秀に奇襲されて無念そうな織田信長の様子を実際に頭に思い浮かべたり、彼の死を、自分の身内が亡くなったかのように悲しく思えば、脳は自然に記憶しようとします。さらに、教えることが上手な先生は、このことを体験的に分かっており、先生の教え方次第で、学習効果が変わってくることがあります。
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