<<2002/11


「飲むだけで記憶力がアップする」そんな薬があったらどんなにいいでしょうか。頭を良くする薬は昔から人類の憧れでした。DHAをはじめとして、脳に効くさまざまな食品や薬が古くから思案されてきましたが、逆に、いろいろあるということは、それだけ決め手に欠けるということなのです。みなさんもあまり薬品に頼りすぎないほうがよいと思います。

一方で、頭の働きを悪くしてしまう薬は意外なほど多くあります。例えば、脳のアセチルコリンという物質の働きを抑えてしまう薬物です。アセチルコリンは、脳を活性化させて意識をハッキリさせたり、記憶力を高める働きをしています。

その働きを妨げてしまう薬が、実は皆さんの周りにはたくさん存在しています。誰でも一度は飲んだことのある「風邪薬」や「下痢止め」、「乗り物の酔い止め」などです。実際に、風邪薬を飲んで頭がボーっとしたり眠くなったことがあるのではないでしょうか。テストのときに「念のため」などと薬を飲むと、悲惨な結果が待っているでしょう。

しかし副作用を気にしすぎて薬を飲まずに病気が悪化してしまっては本末転倒ですから、副作用についてよく理解し、正しく薬を服用することが大切です。どうしてもテスト前に薬を飲まなくてはならなくなったときには、アセチルコリンを阻害する成分が含まれていないものを選べば安心してテストを受けることができるでしょう。

ちなみに、アセチルコリンの働きを邪魔する成分として有名なものに「スコポラミンC17H21O4N」「ジフェンヒドラミンC17H21ON」などがあります。手持ちの薬をチェックしてみてください。

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