<<2001/12


シカや猿や犬などの動物に、芸を覚えさせるときにはしばしばエサという報酬をつかいますね。こうしたご褒美のことを心理学では「外発的動機」といいます。

これは、勉強においてもよく利用されているようです。「苦手な国語で80点とったら、好きなものを買ってやる」と親にいわれてがんばっている生徒もいるでしょうし、「テストが終わったら遊園地にいこう」と自分を鼓舞する学生もいるでしょう。こういう方法は動機が不純でよくないという人がいるようですが、外発的動機を利用する方法は、心理学的には有効な手段なのです。実際に、外発的動機がまったくないと、学習能力がひどく落ちてしまうことが確認されていますし、動物にいたってはまったく学習できなくなってしまうことがふつうです。

ところで、外発的動機は、なにも目に見えるご褒美である必要はありません。なにかをやり遂げたという達成感もまた外発的動機となるでしょう。実際に、目標を達成したときに感じる喜びは十分な報酬に値しますよね。ですから、勉強においては必ず学習目標を設定するべきでしょう。「目標は高いほうが良い」とよくいわれますが、これでは、達成して報酬を得る回数が減るばかりか、達成すらできずに挫折を感じてしまうことにもなりかねません。ですから、大きな最終目標以外にも、小さな目標、達成可能な目標を随時つくっていくことが大切です。私は、毎日まいにち小刻みな目標を達成できるような低レベルで設定して勉学に励んできました。そんな毎日のささやかな報酬があったからこそ、あきらめずに最終目標に向かって進んでいくことができたのです。











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