<<2002/4


皆さんは集中力がどのくらい続きますか?人それぞれでしょうが、大抵は20〜60分くらいでしょう。となれば、授業時間やテスト時間が皆さんの忍耐時間よりも長ければ、集中力は途切れて当然です。

一般に、何かの作業を行うときの集中力は、始めと終わりが特に強くなることが知られています。心理学では、この現象をそれぞれ「初頭努力」「終末努力」と呼びます。つまり、テストを始めたばかりは問題を解くことに集中していますし、また、テストの終わりのほうも同様に仕事効率が上昇します。しかし、そのあいだの中途の時間はわりと集中力が途絶えがちで、うっかりすると時間を無駄にしてしまうことさえあります。これではテストの成績の上昇は望めません。じつは、これを回避できる秘策があるのです。

それは、テスト時間を前半と後半に分けることです。そうすれば、初頭努力と終末努力がテスト中に2回ずつ訪れます。たとえば試験時間が60分だったときには、前半の30
分でテストが終わると思い込むのです。すると、普段だったら集中力が切れてしまう30分前あたりで終末努力が起こって集中力が高まります。また、後半戦を始めたばかりの30分過ぎも初頭努力によって集中力が高まります。このようにテスト時間を分割すれば、集中力を長期にわたって分配することができるのです。まさに「時は使いよう」なのです。

また、新学期が始まったばかりの今はまさに「初頭努力」の時期。やる気も高まっているこの時期こそ、勉強を始めるよい機会です。長期的な受験勉強に「初頭努力・終末努力」のメカニズムを利用してはいかがでしょうか。


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