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Profile

和田 秀樹(わだ ひでき)

1960年生まれ、東大医学部卒業。専攻は精神分析学(特に自己心理学)、老年精神医学、集団精神療法学。現在は一橋大学経済学部非常勤講師、東北大学医学部非常勤講師、川崎幸病院精神科顧問、東進ハイスクール特別顧問を務めるかたわら、現代日本の諸問題について精神科医の立場から雑誌やテレビで積極的に提言を行っている。



よく「夏は受験の天王山」と言われる。確かに、1日24時間を自由に活用できる貴重な時期だ。

しかし、実際はどうだろう。毎年、夏の学習がうまくいかなかった受験生に多く見られるのは、「あれもこれも」と自己流で無理な学習計画を立ててしまい、思うように消化できなかった、というケースだ。

まず、親は夏休みだからといって、子どもに過剰な期待をかけすぎないという姿勢が大切である。もし、子どもがうまく学習計画を立てられなかったり、夏休みに受験勉強でパニックを起こしている場面があったら、さりげなく「もう少し学習テーマを整理してみたら」とアドバイスするとよい。子どもが自分で解決できない場合は、普段から信頼している予備校の先生などに相談することをすすめるとよいだろう。

ここで注意したいのは、右往左往している子どもの姿を見て、それ以上に親が焦り狂わないことまた、親が子どもの実情を把握することなく、自分の思い込みや古い受験観を押しつけないことである。こうした行為は、逆に親子の信頼関係を損ないかねない。




受験生であれば、誰もがやる気を持ってこの夏を迎えると思う。しかし、約2か月という長丁場。そのやる気が萎んでしまうこともある。その際、親が愛情を持って子どもの受験勉強を応援し、協力していく姿勢が大切になる

一つは、子どもが自宅で勉強している時の環境作り。親が率先して、子どもが勉強しやすい空間を演出してほしい。集中して勉強している時に、親がテレビを見て笑い転げているようでは、子どもは勉強する動機を失ってしまう。

また、食事と睡眠の健康管理も大切。食事については、朝食をきちんととらせてほしい。朝ご飯を食べないと、午前中に低血糖状態でイライラするという可能性も出てくる。睡眠時間も、6〜7時間は必要。最近の脳科学では、あまり睡眠時間が短いと記憶力が落ちるということがわかっている。

最後に、子どもが順調に勉強が進んでいる時や模試などで高得点を取るなど、目に見える成果を出した時には、その結果を賞賛し「褒める」ことが大切。こうした小さな成功体験の積み重ねが、自信につながり、やる気を持続させる大きな要因になる。

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