いよいよセンター試験まであと100日。10月7日から、センター試験の出願が始まった。
この秋は、理科や地歴・公民あるいは古文・漢文など、まだまだ得点力のついていない分野を大いに伸ばす最後のチャンス。また、選択科目の変更が可能なのも、この10月が最後と言ってもよい。志望校をどのように受験するのか、どの科目に力を入れていくべきか、戦略的に勉強をしていく必要がある。
今回はセンター試験の導入によって変わる私大の入試情報を交えながら、今何をすべきか考えていきたい。



センター試験に参加する私立大学は年々増え続け、今年は351大学881学部。これは全私立大学のおよそ7割にのぼる。もはやセンターは国公立大学受験のためだけのものではない。センター試験を受験することで、第一志望校合格のチャンスは着実に広がってきているのだ。一般受験との併願はもちろん、センター試験だけで複数回出願できる大学も増加してきている(資料1)。
また、私大一般入試とセンター試験を併願した場合、受験料の優遇措置が受けられる場合もある。1回分の受験料で、複数回受験するというスタイルも可能になってきているようだ。

資料1 センター試験を利用して2回以上挑戦できる大学・学部も増加中
実施回数
2002年度入試
2001年度入試
主な実施例
1回
116大学
37.4%
120大学
45.1%
早稲田大、東京女子大、東京理科大、明治大、立教大、同志社大など
2回
172大学
55.5%
135大学
50.8%
中央大、津田塾大、日本大、立命館大、近畿大、龍谷大など
3回
19大学
6.1%
10大学
3.8%
立命館大など

 

センター試験を利用するには事前の注意が必要だ。早稲田大や慶應義塾大をはじめ、中央大や同志社大などの人気大学では、センター試験利用入試で4〜5教科課すケースが見られる。
また、センター試験利用入試では高倍率になるため、合格するには7割5分から8割以上の高得点を必要とする。
つまり、センター試験で合格を勝ち取るにはひとつでも不得意教科があると不利になってしまうのだ(資料2)。


資料2 センター試験を利用して私大に合格した受験生は何点取っているのか?
大学  
英語
数学IA
数学IIB
国語I・II
生物IB
日本史B
得点率
早稲田大学法学部 得点
158
80
82
176
83
80
659
82.4%
配点
200
100
100
200
100
100
800
大学    
英語
数学IIB
生物IB
得点率
明治大学
農学部
農芸科学科
得点
154
62
88
304
75.7%
得点換算
77
62
88
227
配点
100
100
100
300
大学   
英語
数学IA
国語I・II
生物IB
得点率
関西学院大学
文学部
日本文学科
得点
152
100
139
89
480
80.0%
配点
200
100
200
100
600

 

そこで今やるべきことは、選択科目に力を入れることだ。一般的に選択科目は、これまで必死でやってきた英・数に比べて、まだ伸びる余地があるといえる(資料3)。
理系では地歴公民・古文・漢文、文系では理科・数学など、力を入れてきていない分野にとりかかる必要がある。特に文系の受験生は、これから飛躍的に伸びる数学に力を入れること。
この秋からは、選択科目に力を入れてトータルな得点力を高めていくのが得策だろう。

資料3 選択科目はこれだけ伸びる!東進模試とセンター試験平均点比較
 
英語
数学
数学IA 数学IIB
配点
200
100
100
2002年センター試験の平均点
109.7
63.8
59.2
東進センタープレ入試(8月)の平均点
113.5
42.4
42.4
センター試験との差(伸び)
-3.8
21.4
16.8
配点に対する伸びの比率
-1.9%
21.4%
16.8%
国語
理科
地理歴史
現代文 古文 漢文 物理IB 化学I B 地理B 世界史B 日本史B
100
50
50
200
100
100
100
100
100
* 58.5
*24.3
*30.2
112.7
61.0
57.5
66.3
59.9
58.7
60.1
15.3
17.3
95.2
40.8
48.1
53.5
45.8
45.0
-1.6
9.0
12.9
17.5
20.2
9.4
12.8
14.1
13.7
-1.6%
18.0%
25.8%
8.7%
20.2%
9.4%
12.8%
14.1%
13.7%
*センター本試験の国語I ・II における現代文・古文・漢文の平均点は公表されておりません。この数値は、東進の推定平均値です。

この秋から、どの科目でどれだけセンター試験の得点を伸ばすことができるのかを考えてみる一つの資料としてこの表を用意しました。この表は、主な科目について、センター本試験の平均点と、8月に行われた東進センタープレ入試の平均点を比較したものです。
この2つの試験の難易度が全く同じであると仮定すれば、2つの平均点の差が8月以降の「平均の伸び」と見なすことができます。すると、伸びやすい科目(分野)と伸びにくい科目とがくっきりと浮かび上がってきます。
英語および現代文分野はかなり伸びにくく、数学・古典・理科・地歴などが顕著に伸びる可能性を秘めています。もちろんこれは大まかな傾向であるということ、そして大学・学部によって配点が変わるので、一人一人対策は異なります。
残された時間でどの科目(分野)を中心にセンター試験対策を行うかという戦略をしっかり立てることが君の合格をぐっと引き寄せることになるでしょう。

 


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