工場は地代の特に安い農業地帯に建てられます。そして現金収入が少ない農業地帯では、皆工場への就職を希望し、日本のメーカーの求人に殺到します。現金収入が少ない地帯では、農業よりも工場での仕事のほうがどうしても魅力的に映ってしまうのは仕方がないことです。しかしこうなるとどうしても考えなければならない問題が浮上します。つまり、一体誰が食料を作るのか、という難問です。多くの人が農業を捨て、工場へ向かうとその地域での農業生産量が著しく減少し、特に不作の年などはお金があっても食べ物がないという不思議な状態が生まれます。またそうでなくても、工場で働く豊かな層と農業に従事する現金収入の少ない貧困層に社会が二分化し、社会が騒然とする事態も避けられません。