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2019年08月01日号 1面
  • 東進タイムズ 2019年08月01日号 1面

ワクワクする未来、努力する人が成功する時代!

夏は受験の天王山。高3生はもちろん、高2生・高1生にとっても勝負を左右する重要な時期です。特に、高2生・高1生は将来を考える最もまとまった時間が取れる大切な機会です。そして、この夏をどう過ごしたかは、今後の人生に、大きな意味を持つのです。

今号をきっかけに、皆さんがこれから生きていく時代と、そこでの勉強や努力の意味を、今一度考えてもらえると嬉しいです。そのうえで、この夏休みを実り多きものとして過ごしてほしいと思います。今回は高校生に向けて、東進の永瀬昭幸理事長からのメッセージをお届けします。

違いを生む"夏休みの過ごし方"平等な時間での"勉強の質"が問われる

夏は"受験の天王山"です。そもそも天王山は大阪と京都の府境にあり、1582年の山崎の戦いで、この地を舞台に豊臣秀吉軍が明智光秀軍を撃破したことから、勝負の分かれ目に例えられます。この時の豊臣軍は、10日で200キロ以上を移動しての決戦に勝利するほど敏速であり、時間の使い方が優れていました。

受験生にとって、時間を上手に使うことで、勉強の質を高めることがとても重要です。志望校合格という目標から逆算して、今何をすべきかを明確にし、集中して効率的かつ大量に勉強を進めるのです。

「現役生は最後まで伸びる」。その学力の源は、この夏に蓄えた力です。集中力と胆力で時間を上手に使い、勉強の質を高めていけば、秋以降、学力もぐんぐん伸びていくでしょう。

高2生・高1生にとっても夏は、「量」×「質」の学習が確保できる最も大切な時期。学習範囲を超えて、先に進んではいけないという決まりはありません。高1生の夏に、数学Ⅲまで終わらせたっていい、自分の限界がどこにあるのか、天井を設けずチャレンジしてみる。勉強の冒険に旅立つのも、夏休みの醍醐味なのです。

第四次産業革命というインパクト君たちはどう生きるか

第四次産業革命の時代はすべてがインターネットにつながるIoTの発達により、あらゆるものがビッグデータとなり、分析・活用され、それをAIに与えることで、複雑な判断が必要な労働やサービスが、ロボットなどによって提供される社会です。生産性が飛躍的に向上し、今までにない素晴らしい価値が創造される時代の入り口に、私たちは立っています。反面、単純労働に従事する多くの人が仕事を奪われ、ひと握りの人に富が集中します。努力する人が成功するのは昔から変わらないことですが、成功のスケールは桁違いに大きく、それにあわせて努力の質も問われてくるのです。

一年半後に迫った「大学入学共通テスト」では、英語4技能に加え、記述式の問題が導入され、受験者の思考力や表現力、判断力が問われるようになります。今後は暗記による知識量に加えて、課題解決能力が重要になっていく証左でしょう。"自ら求め、自ら考え、自ら計画・実行する"姿勢が、さらに必須となります。

第四次産業革命では、今まで想像もできなかった大きな成果が、いくつも上がることでしょう。そんな仕事を成し遂げるのは、まさしく君たちです。ぜひ、ワクワクした未来を想像してみてください。大きな分かれ道はすぐそこまで来ています。だからこそ今、勉強する意味を考えてほしいと思います。

受験を通じて得られる努力する力は将来大きな武器になる

高校までの勉強と、大学での学びは大きく違います。正解がある問いと向き合う高校までと、自分で問いを立て答えを見いだしていく大学。さらに社会に出れば、正解のない問題と向き合うことは当たり前です。そんなとき必要となるのは、質の高い努力です。

35年前、私は広告にこんな言葉を掲げました。「本物だけが伸びる」。入試を人生における素晴らしいチャレンジと考え、勉強への取り組み方はもちろん、広く人生をどう生きてゆくかを共に考える。しっかりとした目的意識を生徒が持てば、自然と勉強に対する姿勢も変わっていく。それが私たちの原点であり、今も変わらぬ思いです。目的意識を高く持つことで、質の高い努力が自然体でできるようになる。それが"本物"なのです。

努力なしで成功できる時代などありはしません。それなりに努力すれば、それなりに成功する時代も過去のものです。世界を変えるほどの成功を収める、努力の量・質によって、数十倍の差が生まれるという時代がすぐそこまで来ています。

第一次産業革命の時代のアメリカ合衆国大統領は第16代のエイブラハム・リンカーンでした。彼はこんな言葉も残しています。「待っているだけの人たちにも何かが起こるかもしれないが、それは努力した人たちの残り物だけである」

質の高い努力を、継続して行えること。それは受験勉強を通して得られる大いなる能力であり、未来を価値あるものにする強い武器だということを、どうか忘れないでください。君たちのこの夏の健闘を祈ります。

永瀬 昭幸

東進ハイスクール 東進衛星予備校 理事長

永瀬 昭幸

1948 年鹿児島県生まれ。74 年東京大学経済学部卒業後、野村證券入社。76 年、野村證券を退社後、株式会社ナガセを設立。東進ハイスクール、東進衛星予備校などを全国展開。2006 年四谷大塚、08 年イトマンスイミングスクール、14 年早稲田塾社長就任。現在各社社長を兼任。

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