大学入試の基礎知識

「高大接続改革」とは

少子化、国際競争が進む中で、大学教育の質の転換が求められています。そのためには、高校の教育も変える必要があり、高校教育と大学教育をつなぐ大学入試についても一体的に改革する必要があります。これが「高大接続システム改革」です。
高大接続システム改革会議は、2020年度(2021年1月実施)より大学入試センター試験を廃止、それに替わる大学入学者選抜用テストを導入するという最終報告を2016年3月31日に提出しました。これを受け、文部科学省主導で具体的な大学入試改革実施方針を作成、2017年7月13日に公表しました。高大接続システム改革では、厳しい時代を乗り越え、新たな価値を創造していくためには、社会で自立的に活動していくために必要な「学力の三要素」をバランスよく育むことが必要とされており、新テストではこれらを評価するための問題を中心に出題される予定です。
◆学力の三要素
(1)知識・技能の確実な修得
(2)( (1)を基にした)思考力、判断力、表現力
(3) 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

(1)は現在の大学入試で問われている要素であり、この改革では(2)と(3)についても問われることになります。

「高校生のための学びの基礎診断」について

「新テスト」には大きく分けて2つあります。「高校生のための学びの基礎診断(以下、基礎診断)」と、「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」です。
「基礎診断」では、高校における教育の質の確保・向上のため、民間業者において開発した多様な測定ツールを用いて基礎的な学力の定着度合いを確認します。 高校は、その結果で受検者(学級、学年等)の学習成果や課題について確認し、学校としての対応策の検討や次年度の計画と取り組みに反映したり、1人ひとりの経年的な学力の伸びを確認したりすることで、分析結果を指導の工夫・充実に活用します。
2019年度より実施されますが、入試や進学、就職等への利用については当面は行わず、引き続き検討することになりました。

「大学入学共通テスト」について

センター試験に代わり、2020年度(2021年1月実施)より「共通テスト」が実施されます。実施時期はセンター試験同様、1月中旬の2日間で、現在の中学3年生からこのテストを受けることになります。
センター試験からの大きな変更点としては、国語と数学(「数学Ⅰ 」「数学Ⅰ・数学A 」)で記述式の問題が出題されること、英語で4技能(「読む」「聞く」「話す」「書く」)を評価すること、マーク式の問題でも今までの「知識、技能」中心の出題だけではなく、「思考力・判断力・表現力」を評価する出題がなされることが挙げられます。
大学入試センターより2017年5月に記述式問題の、2017年7月にマークシート式のモデル問題例が発表されました。このようなタイプの問題を用いてプレテストを実施し、さらに具体的な実施方法について今後検討されることになります。

入試の名称と日程の変更