大学入試の基礎知識

2021年度入試について

◆「大学入学共通テスト」について

 センター試験に代わり、2021年度入試(2021年1月実施)より「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」が実施されます。実施時期はセンター試験同様、1月中旬の2日間で、基本的には2018年度の高校1年生からこのテストを受けることになります。
 センター試験からの大きな変更点としては、英語で民間の資格・検定試験を活用し、4技能(「読む」「聞く」「話す」「書く」)を評価すること、国語と数学「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数A」)で記述式の問題が出題されること、マーク式の問題でも今までの「知能・技能」中心の出題だけではなく、「思考力・判断力・表現力」を評価する出題がなされることが挙げられます。
 2017年11月に英語を除く4教科、2018年2月に英語の試行調査(プレテスト)が実施されました。また、2018年11月には約8万4千人規模の試行調査が行われており、さらに具体的な実施方法について検討がなされています。

◆なぜ入試制度が変わるのか

 少子化、国際競争が進む中で、大学教育の質の転換が求められています。そのためには、高校の教育も変える必要があり、高校教育と大学教育をつなぐ大学入試についても一体的に改革する必要があります。これが「高大接続システムの改革」です。
 高大接続システム改革会議は、2021年度入試より大学入試センター試験を廃止し、それに替わる大学入学者選抜用テストを導入するという最終報告を2016年3月31日に公表しました。
 高大接続改革では、厳しい時代を乗り越え、新たな価値を創造していくためには、社会で自立して活動していくために必要な「学力の三要素」をバランス良く育むことが必要とされており、共通テストではこれらを評価するための問題を中心に出題される予定です。

◆「学力の三要素」とは

①知能・技術の確実な習得
②(①を基にした)思考力、判断力、表現力
③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

 ①は現在の大学入試で主に問われている要素であり、この改革では②と③についても問われることになります。

◆入試の名称と日程の変更

【一般入試→一般選抜】
・評価
 調査書や志願者本人が記載する資料等も重視
・合格発表
 4月20日まで→3月31日まで

【AO入試→総合型選抜】
・評価
 調査書の出願書類だけでなく、各大学が実施する評価方法等(例 小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績)または共通テストのうち、少なくともいずれか1つの活用を必須化。
・出願 8月以降→9月以降
・合格発表 11月以降

【推薦入試→学校推薦型選抜】
・評価
 調査書・推薦書等の出願書類だけでなく、各大学が実施する評価方法等(例 小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績)または共通テストのうち、少なくともいずれか1つの活用を必須化。
・出願 11月以降(現行通り)
・合格発表 12月以降
〈共通〉教科・科目に係るテスト実施時期 2月1日~4月15日→2月1日~3月25日
※小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技等については、2月1日より以前から実施可能

◆英語4技能試験について

 急速なグローバル化により、異文化理解や異文化コミュニケーションはますます重要になっています。そこで、文部科学省も「平成27年度大学入学者選抜実施要項」からは、外国語の資格・検定試験については、4技能を測る資格・検定試験の活用を促しており、新しい入試制度でも英語の資格・検定試験が活用されることになりました。
 2018年3月、大学入試センターは、共通テストで活用する資格・検定試験を公表しました。2024年度入試までは共通テストでも「英語」が実施されますが、共通テストの「英語」と資格・検定試験のどちらか一方、あるいは両方活用するのかなどは、各大学が判断することになります。2018年秋までに発表された予告を次ページに参考例とし掲載していますが、詳細は大学のホームページや募集要項などで必ず確認しましょう。