Q.平日の睡眠不足は週末の寝だめで解消できる?
この方が回答してくださいました!
体内時計のリズムに合わせて眠ろう
ヒトの体温や血圧、脈拍、ホルモンなどの分泌にも日内リズムがあり、成長や細胞分裂、免疫までもがその影響を受けています。この調節を行っているのがカラダに備わる「体内時計」です。
ヒトの体内時計の周期は、24時間よりも少し長めです。平日、受験勉強等で遅くまで起きて週末に「寝だめ」をしようとしても、体内時計のリズムがずれていると十分に眠れず、昼間に蓄積する疲れ、即ち“睡眠負債”が解消できなくなります。そのため、翌日の昼間もずっと眠気や疲労感がとれない状態が続くことに。
体内時計のリズムに合わせて眠ることが、日々のパフォーマンスにどれだけ影響を及ぼすのかを調べた報告もあります。11人の健康な男女(平均31歳)で、パソコンを用いた注意力テストを就寝前と起床後に行いました。またその時の唾液のメラトニン量も測定し、その分泌リズムから考えて適切な時間帯に眠れていたかどうかを検証しました。
その結果、適切な時間帯から約1時間ずれて眠ると、就寝前と起床後のどちらのテストの成績も有意に悪くなることが示されたのです。
出典:大塚製薬