学生特派員からの先輩レポート|早稲田大学|柏原生之介
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2007年03月03日
まるで遣唐使。
今日はお昼からSOLセンターという言語学やらなんやらの学科がある建物でランチでした。SOLっていうのはスウェーデン語で太陽って意味。北欧神話に詳しい人ならピンとくるはず!ソルとマニとそれを追いかけてる2匹の狼の話。
ただのランチではなくて、今日は早稲田の国際教養学部の先生と事務の方が各1名いらっしゃいまして、スウェーデンのルンド大学で半年(気づいたらもう半年たってるんですねぇ。。。)勉強してみて、この留学プログラムのいいところ悪いところ、改善してほしいところとかいろいろな意見を聞きにきてました。
わざわざ。
まぁ、ここの大学だけにきたわけじゃないんだろうけど、いいよなぁ、それって休暇じゃん?
で、ランチは同じ留学プログラムの人や、ルンド大学でのコーディネーター、それから早稲田からお越しになった2人に、日本語学科の先生や日本語学科の生徒さん、そしてこの夏に早稲田に留学するヨーナスやダンに、まだ文部科学省の奨学金しだいで留学できるかわからないマヌエル、他には夏に岐阜大学のサマースクールに行く予定の1年生がきてました。
日本からきた2人は、まだ日本語を勉強しはじめて半年もたっていない1年生の日本語能力にたいそう驚きになられてた様子。そりゃ普通びっくりするわな。すごいもん、半年でもう日本に住んでもやっていけると思うくらいのレベルって…。僕の中のスウェーデン語はすっかり抜けているというのに…。
ランチが終わった後は別室に早稲田からおこしになった2人と日本人は集められ、「ここがよかった」とか「これってどうなの?」みたいなことを言っていた。きていた先生の授業は昔とったことがあるので懐かしかった。オーストラリア人なんだけど、日本語ぺらぺら、独学らしい…。すげぇ。
そのなかででてきた話には、ルンド大学特有のNationっていう学生コミュニティーの話や、生活費やら、あとは授業登録関連の話がでてた。
やっぱり事前に日本で渡された資料にかかれてたことが、こっちにきてみたら違ったとか。留学前の4月の仮登録のときにあった授業が開講されなくなったとか。
他には、まぁ、またでましたよスウェーデンタイム。スウェーデン人のいいところでもあり悪いところ(これはたぶん僕が日本人だからそう思うんだと思うけど)であるスロウライフ。ちょっと意味は違ってくるけど、これはよくとればフレキシビリティにつながるけど、日本のようにきびきびした、たとえば何かの締め切りだったりとかそういうのに慣れきった日本人にはやっぱりそれってどうなの?とかそういうのがあるみたい。あとは明らかに文化の違いからでてくることだったり。
その中で、今後どうしていってほしいとか、そういう話になったんだけど、別に卑屈になるわけじゃないけど、ここでいった意見がもしも改善されたとしてもその恩恵を自分たちが賜るわけではなく、後にルンド大学に留学する留学生につながっていくというかなんというか。
留学生って、ただどこか海外の大学で勉強してっていう結構自己完結なことだなと思っていたけど、実際、まぁ当たり前だけどそんなことはないわけで、送り出してる早稲田からしたら「派遣」ってニュアンスもあるんだなと、そこでなぜか遣唐使を思い出した。派遣って意味でしかかぶっていないんだけど。
そこでルンド大学の評価やらなんやらについて話し合った後は、先ほど一緒にランチを楽しんでいた日本語学科の先生やコーディネーター、日本に留学する予定の日本語学科の生徒さんも一緒になって、質問タイム。
今、早稲田には2004年から設立された国際教養学部というものがあるけれど、ルンド大学からもしも早稲田に留学するとしたら、簡単に選べる道は2つ。
1.SILs(国際教養学部)にSP3(非日本語母語の学生向けで、基本的に1年間の留学)に所属する。
2.学部とはまた少し別の、日本語をインテンスィブに学ぶところで1年間日本語を学ぶか。
があるらしい。
でも、僕もものすごく驚いたことなんだけど、ルンド大学の日本語学科はものすごく活発というかなんというか、みんなものすごく一生懸命でみんなものすごく日本語が達者。「ものすごく」を思わず連発してしまうほどにものすごいんです。
基本的にSP3は、別に日本語を勉強したことない人、あるいは日本語能力が高くない留学生にとっては、日本語も勉強できるし、他の授業は全部英語だから支障はない、っていう結構おいしい感じだけど、ここルンドの日本語学科の生徒にはそれが当てはまらないんです!
1年生は今、夏目漱石の「こころ」を授業で読んでいるらしい。みんな普通の会話くらいなら、それはわからない言葉はたくさんあるだろうけど普通に意思は通じるし、そういう彼らにとってさらに日本語を勉強できるっていうのは実際あまり得点にはならない。あくまでSP3の日本語の授業は、上に書いたように、日本語を勉強したことがない人、あるいは日本語能力の低い留学生が対象だから。
そこで、それじゃあ他の学部に、つまり日本語で授業をやる学部に留学して、そこで日本語以外の専門分野を勉強できますか?という質問がでていたけれど、なんせお越しになったのはどちらもSILs関係者。まだはっきりとこーこーこうすれば、こーできる。みたいに安易な返答はできないわけで、それに彼らにしてみたらSILsにきてほしいわけで。結構難しいでしょうとの返答。
最低でも日本語能力試験の1級をとって、さらに総長、学部長にコンタクトをとらないといけないと。それでも定かじゃない。
早稲田にはオープン授業という、どの学部の学生もとれるいろんな分野の授業があるんだけど、それも留学生はとれない「きまり」らしい。
僕は早稲田に2年半いて、実際、「なんてルーズな大学なんだろう」って思ったけれど、日本にお決まりのかたいところはきっちりかたくて、まったくフレキシビリティのかけらもない、話を聞いた感じだとね。
そこで日本とまったく対極にあるスウェーデン。学部の変更は在学中にできるし(これも結構する人が多いみたい、例えば日本語学科に3年いて卒業して、経済学部でまた新しく勉強するとか)、そのほかにも、大学同士のつながりがものすごく強いみたいで、例えばこの秋学期はルンド大学で日本語を勉強して、次の春学期はヨーテボリ大学で日本語を勉強するっていうのも可能なんだって。それに比べると、日本の大学は大学同士ではつながりがあるところはあるけど、その形はスウェーデンのそれとは結構違うし、学部同士のつながりも結構ない。とりあえず早稲田はそう。
もう留学が決まっているヨーナスやダンにとってはかなり面食らう事実だったと思う…。あんなに日本語のしゃべれる2人が、日本にいって半分日本語の語学学校みたいなところにいってどうするんだろう?ってことで、2番の選択肢は除外され、きっと1番のSP3っていう選択になるんだろうけど、実際、早稲田の中でもあの学部は結構実験的な学部で、まだまだ発展途上。英語がNativeや、それに近い留学生にとっては、あくまで「教養」のレヴェルなのでものすごく深いことは学べない。SILsにいっているNativeの友達にきくと、彼らにとっては結構退屈な授業が多いらしい、ここだけの話。
いろんなことをもっとオープンにしたらいいのに。なにも大学の中の話だけでなく、もっと国全体でのこととか。「適当」っというのは突き詰めればフレキシビリティにつながると思う。
shonosuke
投稿者 柏原生之介 : 2007年03月03日 02:15










