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大学受験入門新高2生版

 

合格は基礎力で決まる編

「基礎学力」早わかり講座

 「基礎を制する者は受験を制す」といわれるように、志望校合格必須の条件は「基礎学力の有無」です。そこで、「基礎学力」とはどのような力なのか、どのくらい勉強を重ねたら基礎学力が完成するのかといった素朴な疑問について、Q&A方式で考えていきます。基礎学力とは何なのかを知り、志望校合格へのステップとしてください。
  •  早速、志望校合格を目指して基礎学力を固めようと思ったので、今まで習った範囲を教科書を使って復習しようと思います。でも、ただ復習をしても、しっかりと力が身についているのかわらないし、何から手をつければ良いのかもわからない。ポイントってあるんですか。

  •  基本的な英単語と英熟語をひととおり暗記したので、以前よりは長文を読めるようになった気がする。でも、成績にはあまり反映されなくて、勉強の仕方が間違っていないか時々不安になります。早く成績を伸ばしたい場合の勉強方法ってある?

  •  志望校の入試科目に大の苦手科目があって、志望校を変更しようか迷うことがある。でも夢は諦めたくないし、苦手科目を得意にする方法ってあるの?


 わかっているようで誤解が多い「基礎学力」。そもそも、基礎学力とはいったい何を指すのか。国語の辞書をひも解き、まず「学力」という言葉を調べると、このように書かれています。「学校などにおける系統的な教育を通じて獲得した能力。教科書の内容を正しく理解し、それを知識として身につけ、その知識を応用して新しいものを創造する力。」[『大辞林』(三省堂)より抜粋]
 各教科の内容を正しく理解して知識を身につけ、応用できる力が「学力」です。つまり、各教科に対する「正しい理解」と「知識の習得」の二つが基礎学力であるといえそうです。教科書の内容をなんとなく理解しているだけ、または問題が解けたとしても根拠がなければ基礎学力が身についているとはいえません。
 例えば、仮定法というものがどのような考えなのかを理解して、人に説明できるくらい知識が整理されて、はじめて基礎学力が身についたといえます。
 英語の場合、単語・熟語・英文法の習得、数学の場合は、単元別の公式など基礎知識の理解や計算力の養成が挙げられます。教科書や東進のテキストを復習する際には、これらのことを十分に踏まえて、ポイントを押さえた学習をしましょう。

 基礎的な勉強に取り組んでいるときは「本当にこれをやれば得点に結びつくの?」と不安に思うことがあるかもしれません。しかし、基礎学力がある人は、難関大・有名大の合格率が高いというデータがあります。下のグラフのように、勉強の成果は、ある一定の期間を経てから、爆発的に伸びるのです。これは学習を早くからスタートさせ、土台を早く固めれば伸びる時期も早く訪れ、反対に、学習スタートが遅れると成績が伸びる時期が遅くなり、場合によっては入試本番に間に合わなくなってしまうことがあります。だからこそ、早期に基礎学力をしっかり固めましょう。

 脳科学の研究では、ある分野を習得すると他の分野の理解が容易になることが証明されており、「学習の転移」と呼ばれています。
 その理論を利用すると、苦手科目克服のためには「範囲を絞って徹底的に学習すること」がポイントだといえます。例えば数学が苦手な場合、あれもこれも取り組むのではなく「まず2次関数をマスターする」と決めましょう。基本的な考え方を理解し、基礎問題を徹底的に解きます。コツをつかんだら、問題レベルと解答スピードを上げていきます。すると、解くことがどんどん楽しくなり、成績が上がるのです。
 このようにして一つの分野をマスターすると、脳は知識そのものだけでなく「習得の仕方」も記憶するのでほかの分野は最初よりも容易に習得できるようになります。一つひとつ克服していけば、結果的に苦手科目をマスターすることにつながるのです。まずは、一つの分野を集中学習することから始めてみましょう。
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