池田弘 NSGグループ代表 グローバル社会の中での 日本のあり方 |トップリーダーと学ぶワークショップレポートサイト|大学受験の予備校・塾・東進
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TOP東進タイムズ 2017年12月1日号

グローバル社会の中での
日本のあり方

NSGグループ代表
公益社団法人日本ニュービジネス
協議会連合会 会長
アルビレックス新潟 会長

池田 弘先生

ビジネスや研究の最前線で活躍する「現代の偉人」を講師に迎える「トップリーダーと学ぶワークショップ」。今回は、新潟を拠点に教育・医療・介護・福祉事業、ベンチャー企業支援を展開し、J1サッカーチーム「アルビレックス新潟」会長なども務める池田弘先生をお招きして「グローバル社会の中での日本のあり方」というテーマでご講演いただいた。「地方」から「世界」に貢献するためには何が必要か。27歳で起業したという池田先生の生き方からそのヒントを見つけ出してほしい。

講演者プロフィール

1949年新潟市生まれ。國學院大學で神職を学んだ後、1977年に愛宕神社の宮司となる。同年に新潟総合学院(NSGグループ)を開校し、理事長に就任。NSGグループは専門学校、大学院大学、大学、高校、学習塾、医療法人、社会福祉法人、資格検定試験事業、出版事業などを運営する教育・医療・福祉グループに成長。1996年アルビレックス新潟の代表取締役に就任。2003年にJ2でリーグ優勝、翌年にJ1昇格を果たし、地域を巻き込んだ盛り上がりで新潟に新たな活力を生み出した。2006年藍綬褒章を受章。現在はNSGグループ代表、アルビレックス新潟会長、日本ニュービジネス協議会連合会会長などを務める。また「異業種交流会501」の会長として、起業家支援にも力を入れている。

起業は神社の境内から?!
新潟を拠点とするNSGグループとは?

私は新潟でNSGグループという百十数社からなる企業グループの代表を務めています。学習塾、カルチャースクールを始めとする小さな民間教育機関を創業したのは、私が27歳のときでした。実家は神社で、私は宮司でもあります。お寺や神社は昔から地域の教育の場でもありました。ですから私も、神社の境内の一角で教育事業を興したのです。そして現在32校の専門学校を始め、J1サッカーチーム「アルビレックス新潟」のサポートなども手がけてサポートなども手がけています。

私がなぜこれほど新潟にこだわっていると思いますか? 日本がこれからも発展し、国際社会で地位を築き上げていくためには 「経済的に自立した地方都市を作る」ことが重要だからです。首都圏を中心とした「一極集中」では、価値観の平準化が進みます。しかし地方から首都圏にレベルの高い教育を受けた人材を輩出できるようになれば、多様な価値観を持った人たちが集まります。本来、政は価値観の違う人間同士でチームを組み、議論を戦わせて行うものです。そのうえでグローバルの舞台へと参加するべきなのです。

新潟から世界へ! 
「ストップ・ザ・東京」を掲げる理由

そのためにはまず、若者の県外流出に歯止めをかけなくてはなりません。しかし地方には若者たちを引きつけるような職場や高等教育機関が少ない のが現状です。一方で少子高齢化も進み、人口がどんどん減っ ていきますから、このままでは地方の小都市は衰退していくばかりです。そこで私は「ストップ・ザ・東京」をスローガンに、首都圏に負けない教育機関を作ろうと考えたわけです。

私は新潟を「世界一豊かで幸せな街」にしたい。地方には仕事がないといわれますが、それは間違いです。自分で創造すればいいのです。そのためにもグローバルな視点を持ったリーダーが地方にも必要です。彼らがいつでも新潟に帰ってこられるような仕組み作りにも、私は挑戦しています。

皆さんにはぜひグローバル社会で活躍する人間になってほしいと思います。国際的にはまだまだ日本人経営者の評価は低いのが現状です。例えば日産CEOを務めたカルロス・ゴーン氏は10億円の役員報酬をもらっていましたが、日本人経営者は1億円程度です。世界に通用するリーダーの育成が急務です。

日本という国を自分たちの力で創っていく

その一方で「日本という国を自分たちで創っていくのだ」という気概も持ってください。私の好きな人物に渋沢栄一という実業家がいます。彼は生涯で500もの会社を興したといいます。私はその渋沢にならって、新潟で501社の企業を育成したいと考えています。 少子化や格差が進む中、 自分だけよければいいという「利己主義」の人が増えてきました。リーダーを目指す皆さんにはぜひ「利他主義」の志を持って、日本という国をどう育てていくかを考えてほしいと思います。

日本では古来より「元服式」というものがありました。15歳で自分の人生を定めるというしきたりがあったのです。皆さんも大学受験を迎える時点で自分の未来を定めておいてほしい。自分がどう生きるのか。そのなかで大学教育をどう位置づけるかが大切です。

長く起業家の支援をしてきましたが、彼らを見ていて思うことは、経営者がどこかで人間的に成長しなければ組織というものは大きくならないということです。大きな課題に直面したときに大切なのは「やり切るんだ!」という強烈な思いです。つまり 「夢」や「志」の大きさなのです。

ワークショップ【探る・話す】

テーマは「グローバル社会の中で日本人としてどう生きるか」

講演の前に東進ハイスクール・東進衛星予備校の永瀬昭幸理事長より挨拶。新潟で教育・医療・介護・福祉事業を中心に活躍する池田先生の功績を紹介。「池田先生はとても優れた経営者。積極的に質問してください」とアドバイスを送る。

ワークショップ【練る】

意見を一つにまとめる

1チーム6名に分かれて討論スタート。総勢28チームが決勝進出をかけて競い合う。まずは予備シートに書き出した自分の意見をシェア。「グローバル化とは?」「日本人特有の特徴とは?」
―さまざまな意見が出る中、制限時間内にチームの考えを集約して1枚のワークシートに整理していく。

ワークショップ【発表する】

予選に挑む

予選会の持ち時間は2分。短時間で聴衆に訴えるにはプレゼンにも工夫が必要。重要なキーワードを太字で書いたり図式化したりするなど、どれだけオリジナリティを打ち出せるかが腕の見せどころ。もちろん筋道を立てて論理的に話す力も問われる。入念なリハーサルも必須だ。

ワークショップ【決勝】

予選を勝ち抜いて、いよいよ決勝。

いよいよ決勝戦。予選を突破した6チームの代表者が壇上で発表を行う。日本人の美徳である「おもいやり」「こだわり」を強調するチーム、「まず日本人を知ろう!」と訴えるチーム、「日本の強みを世界に発信しよう」と提案するチームなど、アイディアは百花繚乱。池田先生も彼らの意見に真剣に耳を傾け、ひとつひとつに丁寧な講評を加えていく。

ワークショップ【結果】

表彰式

池田先生の厳正な審査の結果、技術大国としての強みを生かして海外との提携を推し進めていくことを提案したチームが優勝。決勝進出チームのなかで唯一の女性発表者であったことも評価された。「ぜひ皆さんで男女が平等に活躍できる仕組みを作ってください」と池田先生。記念撮影の後、盛況のうちにワークショップは幕を閉じた。

参加した高校生の

東京都 私立 早稲田実業学校高等部 2年

鮫島 和さん

起業に興味を持っているので池田先生の講演をお聞きしたいと思い参加しました。ワークショップではなかなか積極的になれず、今まで発表者をやりたいと思いつつも立候補できませんでした。けれども今回、優勝したのは唯一の女性発表者のチーム。次回は私も発表者に挑戦したいと思います。将来は発展途上国の教育に尽力したいと思っていますので、大学で国際関係論を学び、国連職員になりたいと考えています。

東京都立 新宿高校 2年

河野 帆乃夏さん

ワークショップでは、チームメンバーの知識の豊富さに圧倒されるばかり。与えられたテーマについて広い視野で考えている人が多く、とても勉強になりました。普段は経済問題を考える機会が少ないのですが、今日の池田先生の講演では、日本が世界に誇れるものをたくさん教えていただきました。将来は外資系の仕事に就きたいと考えていますが、池田先生のように国際的に活躍できる人間になりたいと思います。

東京都立 富士高校 2年

三宅 竜夢くん

池田先生の講演は、トランプ大統領やヨーロッパの動向などの時事問題に触れながら、地域をベースにして社会を変えていくことの重要性を説かれていて、大変興味深かったです。特に「若者が未来を変えていく」という言葉は大きな励みになりました。ワークショップでは積極的に発言することができたと思います。人と話すのが好きで、プレゼンテーションには自信があるので、次回は発表者に立候補したいと思っています。

東京都 私立 攻玉社高校 2年

長岡 満くん

ワークショップへの参加は初めてです。普段、初対面の人と議論をする機会はないのでとてもいい経験になりました。書記を担当したのですが、限られた時間の中ではうまく意見がまとまらず苦労しました。池田先生の講演で印象に残ったのは、その並外れた行動力です。教育分野だけに留まらず、次々と事業を手掛けていく先生の姿を見習わなければと思いました。

東京都 国立 筑波大学附属高校 1年

牧野 桃子さん

サッカーが好きなので東進の校舎での案内に「アルビレックス新潟」という文字を見つけて、絶対に参加しようと決めていました。特に感銘を受けたのは、池田先生のぶれない生き方です。講演では「自身の意見をしっかりと持つ」ことの大切さを学ぶと同時に「日本人とは何か?」についても深く考えさせられました。将来は、建築士の資格を取って建築関係の仕事に就きたいと考えています。