高校受験
出口の国語レベル別問題集2 標準編
「国語レベル別問題集」の使い方
国語の学力を養成するには、ただわけもわからずやみくもに問題を解くだけでは、効果は上がりません。まず、国語に対しての一貫した考え方、解き方を理解する必要があります。
そのためには、本シリーズの『出口の国語レベル別問題集0理論編』を何度もくり返し読んでください。
論理的な解法を一通り身につけたあとは、いよいよ実戦演習です。『レベル1基礎編』『レベル2標準編』『レベル3難関編』に進みましょう。三冊全部、順次こなしていくのが理想ですが、場合によっては自分の学力や志望校に応じてセレクトしてもいいでしょう。徐々に難易度が上がっていくので、無理なく高度な学力を身につけることができます。
レベル1基礎編 公立高校入試中心の基本問題 全十題
レベル2標準編 国立や私立の難関校入試のやや標準的な問題 全十題
レベル3難関編 国立や私立の難関校入試の難問 全十題
本書は、『レベル2標準編』で、主に国立や私立の難関校入試の標準的な問題がおさめられています。『レベル0理論編』『レベル1基礎編』で土台となる国語力を身につけたあとに、本書で実戦力をつけることによって、成績がぐんぐん上がるのを実感することでしょう。
公立高校を目指す人は、レベル2までで十分ですが、国語がおもしろくなるのはこれからです。
一生の財産になり、無類の威力を発揮できる「真の国語力」を身につけてください。
最後に
今、受験界は急激に変革の時期をむかえようとしています。
今までの詰め込み型の教育への反省から、大学センター試験で基礎学力を試し、そのうえで、小論文によって受験生の思考力や読解力、あわせて記述力を個別に細かく見ていこうという傾向が強まっています。
そのために必要なのは、詰め込み型の知識などではなく、論理的思考能力と読解力、それに記述力なのです。これらすべては国語により、中学生のうちからきたえるべきものなのです。
さらに、国語が本当におもしろくなるのはこれからです。成績がぐんぐん上がることを一緒に実感しましょう。
君たちが本書によって、見事に栄冠を勝ち取るだけでなく、本当の勉強のおもしろさがわかり、将来学問の世界に入るための土台となる能力を得られることを、切に願っています。
出口 汪