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新TOEICテスト 英文法をはじめからていねいに〈改訂版〉

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 この本では、みなさんと一緒に、もう一度、基礎の基礎から楽しくじっくりとていねいに英文法を勉強していきたいと思います。
 どんな勉強でもそうですが、最終的に高度なものを目指すとしても、まずは基礎固めが一番重要です。この本では、TOEIC テストに必要な知識を厳選し、リスニングやリーディングなど、すべての英語の基礎となる「英文法」を中心に解説していきます。
 今や、日本も「本当に」グローバル化の時代を迎えています。
 新聞の求人欄などを見てみても、かつては「部長」「課長」「係長」というような日本的な役職を示す言葉が踊っていたのに、最近では「ファイナンシャルプランナー」や「セールスマネージャー」など、英語の役職名ばかりになってきました。
 また、今まで日本ではあまり耳にすることのなかった、外資系の企業の名前をいたるところで耳にするようにもなってきています。日本の企業もどんどん海外に進出しています。
 構造改革や規制緩和がさらに進行すると、このような状況は、ますます拡大するでしょう。
 当然、世界の共通語は英語ですし、外国人の上司やスタッフと仕事を進めていく際の共通語も英語となります。
 採用や昇進の条件に、TOEIC 600 点以上、あるいは800 点以上といった基準を設ける企業も増えてきました。
 このような状況に押されてこの本を手にしたみなさんも、本腰を入れて英語を勉強しようと思っていらっしゃるに違いありません。
            ◆ ◆ ◆
 「英語」というと、みなさんが一番に思い出すのが、あの学生時代にやった「受験英語」だと思います。
 受験英語というのは、とかく「日本人の英語ができない原因」と、やり玉に挙げられることが多いのですが、別に受験英語自体が間違っているというわけではありません。
 もちろん、もう使われなくなった古い表現や、めったに使われない表現などがほんの少しまぎれ込んでいることもありますが、みなさんが受験生時代に勉強した英語は、実用英語としても、そのまま役に立つものがほとんどなのです。
 しかし、せっかく苦労して学びとった英文法や英単語・英熟語の知識を忘れてしまっている人も多いのではないかと思います。
 ただ、一度は勉強したものですから、英文法の知識はみなさんの脳の片隅に少しは残っているはずです。それらの眠っている知識を、この本を通じてもう一度呼び覚まし、さらに磨きをかけて、英語の基礎を完成させていきましょう。
 また、本書は、英語を本当に「はじめて」勉強する方にもわかりやすく解説してあります。
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 意外に聞こえるかもしれませんが、新TOEIC テストの後半100 問、つまりリーディングセクションの約半分は英文法の問題です。
 本書の内容を隅から隅までマスターすれば、この英文法の部分、すなわち新TOEIC テスト全体の1/4 で、極めて高い点数が取れるのです。この本にある実戦問題などを通じて、新TOEIC テストでも高得点を狙っていきましょう。
 英語の勉強は、かしこまって机に向かってやるものばかりではないと思います。電車の中で、公園のベンチで、職場での休み時間・大学の休憩時間に、気軽に、いつからでもはじめてください。楽しく勉強することが、英語の学習を長続きさせる秘訣です。
 それではさっそく、この本を片手に、「楽しく」「明るく」、英文法の世界の探検をはじめましょう。

安河内 哲也

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