一般・教育


大学選びをはじめからていねいに 改訂版

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◆今から将来を考える大切さ
「どんな大人になりたいですか?」
 高校生の皆さんには、簡単なようで難しい質問かもしれませんね。でも、これを今から考えておくかどうかが、皆さんの将来に大きな差をもたらすのです。
 高校生のとき、私は先生や親たちと話し合い、偏差値と得意科目から志望校を絞りました。しかし、今ではそのことを大きく後悔しています。理由は、「将来、社会人になって何をしたいか」なんて、一切考えずに選択してしまったから。
 当時を思い出すと、考えていたのは目先の大学進学のことだけで、どんな仕事をしたいのかなど将来のことについては、あまり話題にのぼりませんでした。おかげで、「あのとき、他の学部を受験すればよかった」と後悔しきり。もう一度勉強し直そうか考えることもしばしばあります。
 もちろん、社会に出てから経験を積み、その中で気づくこともたくさんあります。けれども、「大学で何を学んだか」は、少なからず未来のなりたい姿に影響を与えてくれます。この本を通して、とことん考えてみてはいかがでしょうか。(藤井佐和子)

◆大学受験は情報戦
 大学受験に関する出版物は数多く存在します。そうした中で、なぜ、本書は出版されたのでしょうか? 
 近年、大学は目まぐるしく変化しています。毎年、一〇〇近い大学で学部・学科の新設あるいは改編が行われています。入試の仕組みや内容もますます複雑になってきています。大学受験において、情報の入手と分析が従来以上に重要となっているのです。これらが、志望校の合否や充実した大学生活を左右するといっても過言ではありません。
 多くの受験生は、情報に対してあまりにも無頓着です。その結果、みすみす合格のチャンスを逃す入学後に大学や学部・学科の実態に落胆するというケースが実に多いのです。
 本書は、このことを未然に防ぐために企画されました。内容は具体的にわかりやすくまとめてあります。特に、先輩たちのアドバイスやアンケートが数多く収録されていますので、大学受験や大学生活のリアルな姿が皆さんに伝わることでしょう。
 大学進学は、皆さんのかけがえのない人生の夢を実現するための第一歩です。本書がその第一歩に貢献できることを願っています。(亀井信明)

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