語学


今すぐ話せる!シリーズ いちばんはじめのフランス語単語

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 かつて外交用語として高いステイタスを享受していたフランス語は、実用語としての英語の台頭を前に、その特権的地位を失いつつあります。確かに、世界が地球規模化(グローバリゼーション)した現在では、ビジネスやインターネットをはじめ、さまざまな分野で英語が国際語として支配的言語になったといっても過言ではありません。しかし、このような時代だからこそ英語以外の外国語を学ぶことにより、異なる視点から複眼的に世界を捉えられ、興味深い新たな発見があるかもしれません。
 英語中心の世界にあっても、まだまだフランス語も国際社会において大きな役割を担っています。例えば近代オリンピックがそうです。第一公用語はフランス語となっています。ほかにも、FIFA(国際サッカー連盟=Fédération Internationale de Football Association)をはじめ、各種国際スポーツ連盟もフランス語を使用しています。
 また忘れてならないのは、世界にはフランス語圏の国々が多数あるということです。こうした国々ではフランス語が国語、公用語、作業語として日常的に使われています。フランス語の知識があれば、英語とは異なる角度、尺度でこれらの国々の文化に触れることができ、交流も可能となるのです。楽しみですね。
 ともあれ、まずはコミュニケーション能力を高めるという目標を掲げ、フランス語会話にアタックしてみましょう。会話上達には大きく4つのポイントがあります。音声(正確な発音)、語彙(豊富な単語、表現力)、文法(整然とした規則、語法)、それに教養(言語の持つ社会的、文化的背景の豊富な知識)です。本書は例文を通して、とりわけ語彙を増やし、生きた単語を実践利用することをねらいとしています。
 Bon courage !(頑張ってください!)

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