語学


今すぐ話せる!シリーズ いちばんはじめのドイツ語単語

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 ドイツの教養ある市民は、音楽と芸術と学問を愛することがステイタス・シンボルで、ドイツ、オーストリアの両国ともにこれを奨励・保護しています。ですから、外国人留学生に対しても寛大で、語学試験に受かると授業料は国家が給付してくれます。音楽大学では、入学試験の前に2間の準備期間が与えられるのですが、この期間は授業料がかかりません。このためドイツには世界中から多くの留学生が集まります。日本で就職した人でも、研修の一環として企業に在籍しながらドイツの大学に派遣留学されるということがよくあります。ドイツ人は勤勉・実直な国民性を活かして、経済活動に従事しており、今後ともヨーロッパ経済の指導的地位に留まるでしょう。欧州中央銀行がフランクフルトにあるのは、ヨーロッパ各国の指導者たちがドイツ人の金融政策に多大な信頼を寄せているからだと思われます。 確かに、国際語として英語は重要ですが、第2外国語としてドイツ語を少しでも知っておくと、新しい可能性が広がるはずです。ドイツ語と英語は、発音や文法など、言語の発想が似ていますから、英語が得意な人にとっては、ドイツ語を習得するのはそれほど難しいことではありません。英語が苦手だった人も、心配しないでください。ドイツ語の文法には例外がそれほど多くなく、熟語表現も少ないですから、単語の意味を知っていれば、すぐに会話ができるようになります。
 改訂にあたり、基礎的な単語も追加したので、ドイツ語検定3級だけでなく4級を受験する方の学習にも役立てていただけます。本書の例文は比較的短くしてありますが、これくらいが実際ドイツ人が話している長さです。例えば、ドイツ人は「冷蔵庫からビールを持ってくる」とは言いません。ビールが冷蔵庫にあるのは当たり前ですから、ただ「Ich hole Bier.(ビールを持ってくる)」で十分なのです。皆さんもすぐにドイツ語の会話ができるような気がしませんか。「いちばんはじめのドイツ語会話」と、本書を併用すれば、より学習効果が上がることでしょう。本書により、読者の皆さんが楽しくドイツ語を学習してくださることを願っています。

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