大学受験|数学

名人の授業


名人の授業シリーズ 松田の数学III 典型問題Type60

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『数学Ⅰ・A/Ⅱ・B 典型問題Type100』を書いてから、すぐに「Type100の数Ⅲ版を出して欲しい」という意見をたくさんもらいました。非常に嬉しかったのですが、ここは焦ってはいけない時だ、とじっくりと作り始め、気がつけば2年が経ちました。
 参考書を作るときに、一番時間がかかるのは「分量を削ること」です。とにかく説明や補足をたくさん書けば、「わかりやすい」と思われやすい参考書はできます。ただ、数学は「ワカル」のが目的ではなく「デキル」状態にならなければなりません。そのためには参考書はどうあるべきか。生徒の能動性を刺激し、思考力を喚起する参考書にするためにはどうすればいいか。そればかりを考えて、問題の選抜、配列、解答の洗練を重ね、この60問に至りました。
 「解説が雑」と安易に結論づける人もいるかもしれません。たしかに、行間や式間をあえて空けているところもあります。必ずその空隙は、皆さんが能動的に飛び越えられるもので、飛び越えるべきものです。「解答を読んで、納得して、暗記する」そんな従来の勉強法で伸び悩んでいるからこそ、この本を手にしているのではないのでしょうか。みなさんの可能性を阻害している、その状況から早く脱却して欲しいのです。
 「Type100」と本書「Type60」で、松田の“典型問題シリーズ”は完結です。もちろん、この2冊を使いこなすにはそれなりの学力も要りますし、この2冊だけでは難関大入試には十分ではありません。次は「最高の演習」等で、典型問題から学んだ数学力を結実させていってください。
 みなさんが正しい“知性”を獲得することを願い、「最高に洗練された数Ⅲの参考書」を捧げます。

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