大学受験|数学

共通テスト対策


東進 共通テスト実戦問題集 数学Ⅱ・B

◆共通テスト「数学Ⅱ・B」の出題傾向
 共通テストは,高校数学の教科書程度の内容を客観形式で問う試験と位置付けられている。2017年度および2018年度に実施された試行調査では,日常生活に絡めた問題や,長い会話文形式の問題などのかなり奇抜な問題も見られたが,2021年度共通テストでは,そのような問題は少なくなり,試行調査というよりはセンター試験にやや近い傾向の問題が出題された。

◆共通テスト「数学Ⅱ・B」の対策
 共通テストの数学は客観形式であり,日常生活に関する問題が出題される点などは国公立大の2次試験と異なるが,数学の試験であることに変わりはない。
 よって,まずは教科書や教科書傍用問題集等でしっかりとした基礎力をつけること。これが共通テスト対策の第一歩になるだろう。
 次に,共通テスト特有の問題(データの分析,日常生活に関する問題)に対応するための演習をし,その出題形式に慣れることが重要だ。

◆本書の活用方法
 オリジナル問題3回分の制作にあたっては,試行調査に加え,2021年度共通テストの問題を徹底的に分析。本番と同様の出題形式,傾向,難易度の問題を収録した。
 本書を使って勉強する際には,まず70分の時間を計って問題を解いてみよう。問題を解き終えたあとは採点を行い,解答解説を読もう。間違えた問題,わからなかった問題については,教科書や参考書の関連する分野・単元を見直すことが重要だ(問題を解けない原因は,ほとんどの場合,教科書に掲載されている基本事項に抜けがあることだ)。
 解けなかった問題は,1週間程度の時間を空けてから,解き直しをするとよいだろう。解き直しをする際には,各大問を解くのに何分程度かかったかをメモしておこう。そうすることで,時間をかけすぎている分野,つまり,自分自身の苦手な分野がわかる。自分に合った時間配分を決めるとともに,苦手分野を重点的に勉強し,克服しよう。

 受験生の皆さんにとって,本書が共通テストへ向けた最善の対策の第一歩になることを切に願っている。ぜひ本書を有効活用してほしい。

2021年9月
志田 晶

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