大学受験|現代社会

共通テスト対策


東進 共通テスト実戦問題集 現代社会

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◆出題傾向から「オリジナル予想問題」を掲載!
 本書は,大学入学共通テスト(以下,共通テスト)と同じ形式・レベルのオリジナル問題を4回分収録した共通テスト「現代社会」対策の問題集である。
 「共通テスト」試行調査時に公開された「問いたい資質・能力」(「現代社会」)の方向性を踏まえつつ,実施初年度となる2021 年度「共通テスト」第1日程および第2日程の出題傾向を中心に作問した。

◆一般常識だけでは通用しない!
 「現代社会」という科目に対しては,「一般常識で対応できるだろう」という印象を持っている人がいるかもしれない。しかし,幅広い観点から様々な分野について問う問題や,しっかりと科目学習を行っていなければ対応できない理論的事項に関する「現代社会」の典型的な問題,学習した事項をもとに思考させる問題などが共通テストでは出題されている。「現代社会」は一般常識だけではどうにもならない科目なのだ。「政治・経済」分野を中心に,着実な学習が求められる。特に,制度の内容や確立の背景・流れを問う問題は,今後も出題が予想される。
 共通テストでは,60 分という試験時間の中で,正確に解答する力を求められる。知識を丸暗記するのではなく,正確な理解を積み重ねていく学習でなければ,試験本番に対応することは難しい。「教科書の学習」「試験本番を想定した問題に取り組むこと」を柱に,学習に取り組んでほしい。

◆「知っているつもり」から「本番想定型」の学習へ
 「現代社会」に限らず,公民科目について共通していえるのは,漫然と用語だけを「知っている」気になり,その背景や思想・理論・歴史を知らないために選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどり着けない,ということである。そのような状態のまま,直前期を迎えることがあってはならない。
 「知っているつもり」になっている用語や事項の理解を深めるには,試験本番までに,1日1項目でもいいので必ず教科書を読むこと。制度・仕組みの定義はもちろん,その存在理由,問題点,その問題点に対する対策について,しっかりと教科書から読み取っていく姿勢を心がけてほしい。
 共通テストでは,知識に加えて情報を読み取る力が試される統計資料問題や,思考力を問うタイプの設問などが今後も出題されるだろう。そのような設問形式への対応を,試験本番までの限られた時間の中で行う必要がある。試験本番を想定した問題に取り組み,出題形式に慣れることは,合格点を得るために不可欠となる。
 試験時間内に正答を導く情報処理能力も求められる。これに対処するためには,何が問われているのかを正しく読み取り,それに基づき解答のプロセスを論理的に組み立てる力,すなわち読解力が必要となる。読解力を高めれば,解答速度,情報処理能力も向上する。そのためには良質な問題を数多く解くことが必要である。
 東進「共通テスト本番レベル模試」(「全国統一高校生テスト」を含む年6回実施)は,共通テストと同一レベル・同一形式の問題を繰り返し出題している。ぜひ受験してほしい。その後は,映像による解説授業も必ず受講し,「理解の整理」を行うこと。模試や本書で実戦演習を重ねていく実戦対応型の学習が,試験本番での高得点につながる。
 受験生の皆さんの合格を,心から願っている。

2022年3月 執行康弘

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