大学受験|数学

共通テスト対策


【共通テスト】数学Ⅱ・B 分野別ドリル

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 本書は,2012 年度まで発売されていた『2013 センター試験過去問演習数学Ⅱ・B』(東進ブックス)を大幅に改訂・編集したもので,「数学Ⅱ・B」の全分野を網羅した「共通テスト」用の問題集です。問題集にするにあたり,順に理解力がアップするようドリル形式にまとめました。出題の可能性のある分野は共通テスト本番に即した形式にし,全てを掲載してあります。この一冊を解き込めば,共通テストの「数学Ⅱ・B」にかなりの自信をもって臨むことができるでしょう。
 本書について改めて自信をもって言い切れることは,これから「現行課程」の共通テストを受ける皆さんにとって,一切の弊害を取り除いた,「全て」が使える分野別問題集になったことです。扱われる素材や設問自体の流れ,空所の形にいたるまで,限りなく現行課程の共通テスト本番に近い問題集になりました。
 共通テストの問題には,ストーリーがあります。大問単位で何段階にも積み重ねられた長い文章で構成される,いわば長編ストーリーです。そのため,問題全体の流れを読むことが重要です。
 どんなに時間が短くても,各設問ごと,キーワードに注意しながら10~20秒くらいで最後までざっと俯瞰して下さい。各々の問題はどこから始まって,どこへ行こうとしているのか。結末までストーリー全体が示されているため,最終目標を見据えながら,誘導にしたがって前から順番に解いていきましょう。それと同時に,もし行き詰まったら少し先を読んでみることによって,そこまでに到達した点と次のステップとの間を埋めていくという橋渡し的な発想をすると,必ず壁を乗り越えていくことができます。
 共通テストの真髄は,作問の意図を見抜く力を養うことにあるのです。それによって,タイトな時間内に解き終える道も見えてくるし,何の誘導もない2次試験の問題に自力で道を拓き,力を身につけていくことができます。
 作問者のメッセージをしっかりと受け止められるようになれば,数学が楽しくなります。「問題が解けた」というのは,自分の解答と正解が一致しただけの「必要条件」でしかありません。「作問者の意図が見えた」ときに初めて,心からの満足感がわき上がるものなのです。
 この『【共通テスト】数学Ⅱ・B 分野別ドリル』を徹底的に解き込み,皆さんが共通テストの数学Ⅱ・B に堂々と立ち向かっていくことができれば,著者としてこれ以上の喜びはありません。

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