大学受験|英語

共通テスト対策


東進 共通テスト実戦問題集 英語〔リーディング〕〈2訂版〉

◆入試問題の徹底的な分析
 本書は,大学入学共通テスト(以下,共通テスト)「英語〔リーディング〕」対策の問題集である。問題は全部で5回分収録されており,共通テスト(試行調査含む)と同じ形式・レベルとなっている。
 オリジナル問題の制作にあたっては,2017年「試行調査」,2018年「試行調査」,2021年「共通テスト第1日程」,2021年「共通テスト第2日程」,2022年「共通テスト本試験」,2022年「共通テスト追試験」に加え,「独立行政法人 大学入試センター」が発表しているおそらくすべての資料を収集し,それらを徹底的に分析した。その結果に基づいて,本書では現状で考えうる最も可能性の高い出題形式・内容の問題を掲載している。オリジナル問題は,基本的に2021年・2022年の共通テストの形式にそろえたが,試行調査に即した形式なども取り入れている。これは,実際の試験の際に,形式の変更に対応できる力を身につけるためである。

◆共通テスト英語全般の得点力を伸ばすために
 共通テストの「英語」には,リーディングとリスニングの2つの試験がある。おそらく多くの人は,リーディングの対策をしてからリスニングの対策に着手しているだろうが,それでは効果的に英語の得点力を伸ばすことはできない。
 本書はリーディングの実戦問題集であるが,リスニングを同時に勉強することをおすすめする。先にリーディングの勉強のみを進めると,正しい発音がわからないまま読んでいくことになる。例えば,patienceという単語を,頭の中で「パティエンス」と間違った読み方で読んでいくとする。何度も同じ単語を頭の中で反芻しているうちに,patienceが「パティエンス」で定着してしまうからだ。そうなると,次にリスニングの勉強を始めたとき「ペイシェンス」という単語が聞き取れなくなる。リスニングを先に対策していれば,patienceの正しい発音は「ペイシェンス」とわかった上で,リーディングも読み進められる。
 もちろん,志望校によってはリーディングの換算点の方が大きいため,リーディングの勉強を重視したいという人も多いだろう。そこで本書では,リーディングとリスニングを同時に勉強できるよう,ネイティブによる問題文の読み上げ音声をつけた。音声の再生方法は,p.4~5を参照してほしい。先述した通り,共通テストの第1問AはCEFR A1レベルと難易度が低くなっており,A1・A2レベルからB1レベルへと徐々に難しくなっていく。簡単な英語のリスニングから始めて→簡単なリーディング→難しいリスニング→難しいリーディング,というやり方をすることが,共通テストの得点力を伸ばすには効果的だ。皆が,正しい勉強法で効率的に英語力を伸ばし,共通テスト本番で高得点が取れることを祈っ
ている。

2022年10月
安河内 哲也

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