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一問一答

世界史B一問一答【必修版】

　「世界史が苦手な受験生にとって，わかりやすい一問一答集を作りたい」。これが，本書を制作する際の大きなテーマでした。2022年春に，基本用語からマニアック語句に至るすべての用語を網羅することをコンセプトに『世界史B 一問一答【完全版】3rd edition』を刊行しましたが，空欄の数が6,000個ほどあるため，世界史が苦手な受験生や初学者には少しハードルが高かったかもしれません。
　また，一問一答だけをこなしていくと，どうしても用語の暗記に走りがちとなり，流れや用語の意味がおろそかになって，勉強しているのに成績が伸びないという状態に陥りがちです。ですので，一問一答と用語集を併用していくのが効率の良い学習方法となりますが，これを１冊にまとめられないだろうか……。
　そこで，「一問一答集と用語集の一体化」をコンセプトに誕生したのが本書です。左ページの問題の空欄に関しては，すべての入試問題で合格点を取るために最低限知っておかなければならない用語に絞りました。また，順番に問題を解いていくだけで基本的な流れが理解できるように，掲載順には強くこだわりました。左ページの空欄補充で基本用語を確認してから，右ページの用語解説を熟読するという流れで，１問ずつていねいに勉強してもらえればと思います。解説文は，用語集などを併用しなくてもその用語に関して理解できるように細かい情報も掲載しましたが，受験で必要な知識を赤文字や太字にしているので，覚えるべき部分が明確になるように工夫しました。こうして，必要なことだけをコンパクトに学べる「世界史ミニ辞典」が搭載された一問一答集が完成したのです。
　世界史は苦手なので合格に必要な最低限の知識だけ覚えたいという受験生，大歓迎です。また，学校の定期テスト対策で使えるコンパクトな一問一答集を探している高校生，大歓迎です。『必修版』の名が示す通り，とにかく必要最低限の知識を網羅した一問一答集となっているので，受験世界史の入門編として本書を使いこなしてくれると嬉しいです。さらに，世界史を得点源としてマスターしたい受験生は，『完全版』を併用して世界史を極めてほしいと思います。
　世界史は努力を裏切りません。皆さんにとって，本書が世界史学習の救世主になるよう祈っています！

2023年2月　加藤和樹