大学受験|生物

共通テスト対策


東進 共通テスト実戦問題集 生物

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 本書は,2021年より施行の「大学入学共通テスト(以下,共通テスト)」生物の対策問題集であり,オリジナル問題5回の問題とその解答解説を収録している。オリジナル問題は,共通テストと同じ形式で作成しており,本試験と同レベルの難易度の問題からやや難しめの問題を適度に配分し,受験生の学力をアップできるようにしている。また,解けない問題が出ても,解説をできる限り丁寧にし,速やかに解決できるので,ぜひ活用してほしい。
 オリジナル問題の作成に当たっては,2021年「共通テスト第1日程」,2021年「共通テスト第2日程」,2022年「共通テスト本試」,2022年「共通テスト追試」の内容を徹底的に分析した。また,2017年「試行調査」,2018年「試行調査」後に大学入試センターが公表した有識者会議による提言など公表されている方針を踏まえて,可能な限り共通テストの方針に沿った問題にした。共通テストの練習,自身の学力のチェックに役立ててもらいたい。

◆共通テスト「生物」は暗記科目ではない!
 よく「生物は暗記科目だから,用語を覚えればいい」という声を聞くが,それは共通テストではまったく通用しない。2021年「共通テスト第1日程」,2021年「共通テスト第2日程」,2022年「共通テスト本試」,2022年「共通テスト追試」をひも解くと,単純に用語を問う問題は皆無である。だから,用語をひたすらに覚える勉強は不毛である。
 ただし,用語を知らなくても解けるかというとそうでもない。例えば,実際にリード文に「同義置換」「非同義置換」という用語を用いた問題が出題されているが,これらの用語の意味を正確に理解していないと問題そのものを解くことができない。用語の意味を理解し,かつリード文や実験の内容を正確に理解する能力が必要なのである。本書でも,単純暗記で済むような問題は一切出題していないので,意識して取り組んでほしい。

◆共通テスト「生物」には生物基礎や中学校理科の内容も入る
 共通テストには「生物」と「生物基礎」があるのだから,それぞれ別々に勉強すればいいと思われがちだが,それは大きな勘違いである。共通テスト「生物」には,実は,生物基礎と中学理科の内容が入る。これは,共通テスト「生物」が総合力を試すという方針に根差している。したがって,中学理科や生物基礎の内容をしっかり理解した上で,生物に取り組む必要がある。本書にも,中学理科や生物基礎の内容を絡めた総合問題を出題しているので,ぜひ,総合力を鍛えてほ
しい。

◆共通テスト「生物」で高得点をとるために
 本書を手に取ったからには,共通テスト「生物」で高得点を狙いたい。まずは,本書を1 回分だけ取り組んでほしい。その後,採点して得点を出してみよう。それが今の君の実力である。その後,どこが間違っているか,どの単元が苦手なのかを確認してほしい。さらに,知識不足でリード文の内容が読めなかったのか,グラフや表を正しく解析できなかったのかなど,じっくりと分析してほしい。この一手間を省いて,2回目以降に取り組んでも,同じようなミスを繰り返すだけである。まずは1回だけ取り組んで,分析して,解説をじっくり読んで,教科書も併用して,間違った箇所の内容,および周辺の知識をチェックしてほしい。それから2回目以降に取り組もう。
 本書は,この作業を5 回も繰り返すことができる。また,本書は合計30 問の大問を扱っているが,単元をできる限り広げ,生物の教科書の広範囲をカバーしている。ぜひ,5 回分を使い倒して,入試本番で高得点をとってほしい。

2023年2月 飯田高明

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