大学受験|地学

共通テスト対策


東進 共通テスト実戦問題集 地学基礎

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 執筆者の青木秀紀です。
 この本は,本番さながらの5回の演習を通して,実戦力をつけるためのものである。問題はすべてオリジナルで,共通テスト本番の形式・内容にマッチしている。取り組む際は,必ず30 分間でやりきること。たとえ20 分間で仕上がったとしても,30 分間を費やすことが重要である。

◆共通テスト「地学基礎」の特徴
 共通テスト「地学基礎」の特徴はズバリ,計算問題は気にする対象ではない,ということである。理科に計算はつきもので,計算問題を多く解きたいという声をよくいただく。ところが実際は,本格的な計算を伴う設問は,センター試験「地学基礎」を合わせてもほとんど出ていない。
 それでは,何が重要なのか。
 「自然現象への理解」である。自然界のメカニズム(仕組み)を理解すること。これにつきる。本書では,徹底してメカニズムをマスターすることに重点を置いて解説している。

◆時間的流れ・空間的広がりが重要
 如実に得点率が低い分野,それは,時系列を追っていかねばならなかったり,空間的なスケールが問われたりする問題である。
 問題用紙という平面上には,見かけ上,時の流れは見えない。具体的な分野で言うと,地層の観察である。問題文や地質図を読んで,起きたことを古い順に推定していく。時間がかかる。手間もかかる。それが,大学入試センターが要求しているレベルなのである。起きた地学的出来事を古い順に並べるとき,「AがBより古いとすれば…」のような,仮定が必要になる。仮定し,推定し,組み立てる。脳みそにしっかり汗をかこう!

◆過去問は重要
 本書に取り組む準備段階としては,教科書を通読し,一応は理解しておくことが必要である。高校の教科書が難しいのなら,中学の教科書から読むべきだ。物事には順序がある。それを無視した勉強は,不可能なのである。
 実は,「地学基礎」については,センター試験も共通テストも,大きな違いはない。本書の利用と前後して,新しいものから順に,過去の本試験を解くことをおすすめする。そして,追試験も新しい順に解こう。余裕があれば,専門「地学」の「地学基礎」相当分野で思考力を鍛えるのも,悪くないだろう。ただし,まずは自然界のメカニズムを理解すること。

 解説動画もあわせて,地学基礎の内容を網羅している。安心して取り組んでほしい。皆さんの成功を願っている。

2023年7月 青木秀紀

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