大学受験|数学・情報
共通テスト対策
東進 共通テスト実戦問題集 情報Ⅰ
◆出題傾向から「オリジナル予想問題」を掲載
本書は,大学入学共通テスト(以下,共通テスト)と同じ形式・レベルのオリジナル問題を3回分収録した共通テスト「情報Ⅰ」の対策問題集である。
2025年1月から共通テストは新課程教育課程に対応した試験となり,新しい科目として「情報Ⅰ」が加わる。過去問がまだ存在しないため,2025年度(令和7年度)「共通テスト」試作問題(2022年発表)の方向性を踏まえつつ,その出題傾向・形式を想定し,作問した。
◆新科目「情報Ⅰ」を学ぶ理由
2022年度,高等学校において「情報Ⅰ」が共通必履修となった。これは現代の社会において,情報学の知識は文理に関係なくすべての人に必要な「生きる力」であると判断されたためである。
受験生である君たちが社会で活躍する頃には,今よりもずっと複雑化・グローバル化が進んだ新たな時代が到来することだろう。そんな社会を生き抜く上で,小中高と続く情報学における知識・技能・理解などは,文字を読むことと同じくらいの必須能力となっていく。今までの主要5 教科に急に新しい教科が加わったことで受験生らは大変な思いをしているだろうが,君たちの未来につながる重要科目だと思って,本書とともに是非とも頑張ってほしい。
◆本書を活用した実戦的な演習
共通テストでは,知識を前提に情報を読み取る力が試される問題や,思考力を問うタイプの問題が多く出題される。これらへの対策を限られた時間の中で行うためには,試験本番を想定した問題に取り組み,出題形式に慣れることが必要となる。
しかし「情報Ⅰ」には過去問がないため,これからの対策に不安を感じている受験生も多いことだろう。そこで本書は,「情報Ⅰ」の問題の作成方針や試作問題を徹底的に分析したうえで,本番の試験と同様のレベル・形式の問題を想定・作成して収録した。本書に収録されている問題は3回分だけであるが,本番の試験において異なる切り口で問われても対応できるよう,解答解説では各問題のテーマと関連する知識もしっかりと解説している。問題をただ解いて終わりではなく,関連知識も同時に学ぶことで,効率的に「情報Ⅰ」の知識を身につけるこ
とができるだろう。
まずは試験本番と同じように時間を測ってこれに取り組もう。そのうえで,採点を行った後は解答解説に書かれている内容を全て組み込んで復習しておこう。 さらに付録の解説動画では,特に問われやすい項目の重要ポイントや,合格のための勉強法について解説しているので,しっかり確認してほしい。
◆模試を活用して演習量を増やそう
より実戦的な演習を行うために,模試もぜひ受験してほしい。東進「共通テスト本番レベル模試」(「全国統一高校生テスト」を含む年6回実施)は,共通テストと同一レベル・同一形式の問題を繰り返し出題している。受験後は,映像による解説授業も必ず受講し,「理解の整理」を行うこと。模試や本書で実戦演習を重ねていく実戦対応型の学習が,試験本番での高得点につながる。
情報学で学ぶ内容は,私たちの生きる社会においての必修科目であり,将来のキャリアに直結するこれからの「あたりまえ」となるものである。「受験勉強」として堅苦しく身構えず,近い将来に向けた「実用的な道具」と捉えて楽しみながら学習しよう。
受験生の皆さんの合格と今後の活躍を,心から願っている。
2024年12月
渡辺さき