《生物I》 新高3年生へのアドバイス
生物Iは、5題の大問を試験時間60分で解答することになります。この5題の大問は、「細胞」・「生殖と発生」・「遺伝」・「環境と動物の反応」・「環境と植物の反応」からなり、生物Iの全範囲から出題されます。このうち、「発生」と「遺伝」は、ほとんど間違いなく出題されます。センター試験の問題形式はすべてマーク式であり、選択肢から正解を導くタイプです。さて、気になる難易度ですが、おおむね平均点数を60点になるように作られています。もっとも、年度によって難易差があるのは言うまでもありません。肝心の問題の内容ですが、約半分程度は基本的な知識問題です。これは、生物Iの教科書にでてくる用語をきちんと覚え、教科書に載っている実験内容と結論をしっかりと整理していれば容易に解ける問題です。ただし、かなり詳細な知識が要求されることもあるので、細かいところまでしっかりと覚えておく必要があります。これを怠ると高得点は望めません。残りは、実験考察問題や遺伝の計算問題です。よく「生物は暗期科目」と思われがちですが、センター試験は生物Iの基本的な知識を土台にした実験考察問題が出題されます。また、遺伝では、計算問題は必須になります。これらはまず、問題文を読みこなし、データを解析して、正しい解答を導き出す能力が必要になります。これは一朝一夕では難しく、しっかりとした準備が必要になります。特に、センター試験は独特の特徴があるため注意が必要です。なぜなら、実験結果を見ただけでは何の結論も得られない問題もあり、実験結果と選択肢を照らし合わせて正解を導きださねばなりません。また、遺伝は数学と同様に、たくさんの演習を行うことで処理速度が上がっていきます。遺伝に時間がかからなければ、他の実験考察問題に時間を割くことができるので、高得点が狙えます。東進の「センター試験本番レベル模試」を積極的に受けて「場慣れ」して、この実験結果と選択肢の照らし合わせに慣れてください。多くの問題に接することで力がつき、知識の確認もできて一挙両得です。まずは、生物Iの教科書の基本的な内容をしっかり押さえ、さらに問題集などで演習を積んでください。一年間、生物Iをじっくりとこなし、無理なく高得点を狙いましょう。