大問数は昨年より1問減少。大問1が地球物理とプレートの中問3問構成になった。基本的事項の知識問題が大半であるが、個々の分野の単なる暗記でなく、分野にまたがる総合的理解が必要である。教科書を丹念に学習することが高得点につながる出題である。 第1問は活断層と地球物理の総合問題。プレートの沈み込みとプルーム、残留磁気についての出題。基本的内容だが、総合的理解が必要でやや難しい。第2問は地質と岩石についての基本問題。地質図は易しい。鉱物の鑑定が目新しい。第3問は大気と海洋の大循環と潮汐の基本問題。教科書を丁寧に学習していれば易しい。第4問は光行差と暦、恒星の性質に関する出題。光行差は難しい。恒星は標準的。計算問題も標準的。第5問(選択)は大気の進化とケイ酸塩鉱物の結晶構造についての標準問題。第6問(選択)は宇宙膨張についての出題。学習経験が問われる。やや難しい。全体としてやや難化した。
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