新高2生へのアドバイス
《国語》



実際にセンター試験の問題を解いてみて、いかがでしたか? 「国語はなんとかなる」とたかをくくっていた人の中には、ボリュームの多さに圧倒された人もいるかもしれません。確かにセンター試験には難問・奇問の類はありません。しかし、現代文2題・古文1題・漢文1題のこれだけの分量を80分で解き、しかも高得点を取ることが志望校合格の絶対条件となる試験です。次のアドバイスを参考にして、高2のうちから、学力を大きくアップできるように、計画的に勉強をすすめていきましょう。

■現代文
 センター試験の現代文に対応するためには、まず本文の正確な「読み」が前提になります。高2の段階で大切な学習として、漢字や語句などの知識を豊富にすることがありますが、単に表面的な知識を増やすのではなく、文章を読解していく中で、生きた形で語彙力を付けることを心がけてください。
次に、「速く読む訓練」を積んでください。解答時間に余裕のないセンター試験に対応するためには、一定以上の読解速度が必要です。これは一朝一夕では身に付かない技術なので、早いうちから意識して速読する習慣を付けておいてください。また、「評論」と「小説」に得意不得意のある人は、安定した成績を取るためにも、早い時期に苦手な分野を集中して学習し、克服しておくようにしましょう。なお、国語の勉強というだけでなく、たくさんの「本」を読むことが結果的にこれらの力をつけることにもつながります。積極的に読書の習慣を身につけましょう。
 また、高2の段階で大切なことは、模試や過去問などを解いた後に必ず「復習」する習慣を付けることです。現代文を解きっぱなしにしていては実力は付きません。間違えた箇所の原因を知り、次に同じミスを犯さないようにしていくことで、次第に実力がアップしていくのです。
 いずれにせよ、今まで現代文に対して正面から取り組んでいなかった人は、現代文に対する意識を改革してください。大学入試の現代文は、適当な勉強では高得点を取れないという事実を知り、きちんと対策を立てていくべきものだという認識を持つこと。そしてそのための基礎力をこの一年間で養成するのだ、という認識に立つことが大切です。

■古文・漢文
 まだまだ十分に時間はあるのですが、新高2生の諸君には、できるだけ早く「受験勉強としての古文・漢文」をスタートさせてほしいと思います。学校の授業でやっているからOKではなく、「受験の古文・漢文」の意識を持つことが大切です。
 古文・漢文は、現代文に比べると、土台となる知識の比重が大きい科目です。
 古文であれば、用言の活用と助動詞・助詞を中心にした解釈のための古典文法、300〜500語ほどの重要な古文単語、古典常識、敬語法などです。漢文であれば、返り点をたどりながら本文を読むスピードと、書き下し文にできる訓読の力、使役・受身・反語・疑問・否定などの句法の力、漢字の読みや用法の知識などです。もちろん、これらの知識を蓄えることが目標ではなく、知識などを駆使して問題を解く力をつけることが目標です。知識の土台固めは反復して勉強する時間が必要ですので、早く始めた者が勝ちなのです。特に漢文は、「短期間に高得点が取れるようになる」科目ではありますが、それゆえ後回しにしておいて、結局最後まで点数が伸びないという受験生が少なからずいます。2年生のうちに、早めにマスターしてしまうつもりで始めましょう。問題演習はまだ焦る必要はありませんから、とにかくこの一年間は、本格的始動のための土台固めと位置づけて下さい。

 センターに対する実戦的な対策としては、「高校生レベル模試」を、自信のある人は「高校生レベル模試」に加えて、秋から受験学年と同じ「センター試験本番レベル模試」も活用しましょう。模試を受けるなかで、学力は伸びていきますし、自分の現時点の力を知るためにこそ毎回欠かさず受験するようにしましょう。


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