新高3生へのアドバイス
《日本史A》



◆歴史用語の暗記と並行して、史実に対する理解を深めるとともに、他の史実との関連性を見出していこう!

(1)戦略的であれ!過去問にチャレンジし、今から何をすべきかをしっかり考えてみよう!
未習箇所が多いこの時期ですが、まずは過去問や2016年度の問題にチャレンジしてみましょう。センター試験・日本史Aがグラフや図版を使用したバリエーションに富んだ出題形式であることから、思考力を重視していることに気づくことでしょう。歴史用語の暗記はもちろん必要な作業ですが、それだけの学習に頼ってきた人は抜本的に学習法を見直す必要があることに気づくことで、学習のスタートラインに立ってください。特に高校3年生になると部活や学校行事もますます忙しくなり、時間的制約が増すだけに、第一段階として「〇月」までに「〇○時代」まで必ず学習し終えるといった綿密なプランを立てましょう。

(2)個々の史実の内容を正確に把握したうえで、他の史実とつなぎ合わせていこう!
いうまでもなく個々の史実の内容、つまりおこった「時期」や「場所」、関連した「人物」やそれらが社会にもたらした「影響」や「結果」を正確に把握することは非常に大切です。それと同時に、歴史は常に流れているといった観点から、それらの史実をつなぎ合わせて「ストーリー」として歴史をとらえる習慣をつけていきましょう。また、一つの時代はおおまかに言えば、「成立→繁栄→衰退→崩壊」という一定の法則性をもちながら展開されます。学習する際には、今、どの段階にあるのかを常に意識するようにしてください。そうすることで自然と史実と史実はつながりあい、暗記作業による断片的な知識はひとつの関連性のある一本の「糸」となり、理解度もはるかに深まってくるはずです。

(3)変化の過程に注目しながら学習をすすめよう!
上記で述べたことを具体的にお伝えします。史実と史実のつながりを重視し、ある時代を一本の「糸」としてとらえることができるようになると、歴史の変化の過程を敏感に感じることができるようになります。たとえば、自由民権運動の開始から大日本帝国憲法が公布されるまでの約15年間を、広い視野を持ちながら一本の「糸」として見ることができた場合、国会開設を求めた民権派の動きと、その動きを抑制し、かつ、立憲体制の整備に前進していった政府の動きがめまぐるしく展開されていることに気づくはずです。「歴史は面白い!」と実感することができ、学習意欲がこれまでより断然増してくることも間違いありません。

(4)取りこぼしのない網羅性を重視しよう!
いわゆる政治・外交などの主要テーマは取りかかりやすいこともあり全体的に得点が伸びやすい傾向にありますが、その一方で、社会経済史や文化史は得点が伸び悩む傾向があります。政治史に取り組んでいるとき、「この内閣の時代」には「AとBの政策があった」と理解したら、次にそのときの経済や文化にはどのような事項があったのかを網の目をはるように常に思考することで、取りこぼしを解消していきましょう。さらに、年代ごとのタテの流れを重視した通史学習がある程度すすんだ段階で、教科書から社会経済史と文化史をピックアップしてテーマ史としてまとめてみましょう。史実をさらに明確に把握できるようになると得点力アップに直結してくるはずです。また、センター試験・日本史Aでは「近現代」が中心に出題されるため、近現代史の学習の際にはやや細かな知識にも留意するようにしましょう。

(5)東進の模試を活用しよう!
実践的な力を養っていくため、東進の「センター試験本番レベル模試」を積極的に活用してください。日本史Bではありますが、大問6題中2題は日本史Aとの共通問題を想定したものであり、何よりもセンター試験・日本史を知り尽した「プロ」により作題されますので、出題形式や難易度は完全に本番に合致しています。また、模試の『解答解説』を熟読することでこれまで気づかなかった知識の習得に大いに役立ちます。緊張感の高まる本番と類似した環境でどれだけ実力を発揮できるか、ぜひ「センター試験本番レベル模試」を活用してください。


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