設問別分析
《生物基礎》



【第1問】生物と遺伝子(細胞の構造、代謝、遺伝子の発現)
問1は、真核生物、細胞小器官、同化の過程について基本的な知識を問う問題である。問2は、「一遺伝子一酵素説」の考え方に基づく考察問題だが、これを知らなくても解ける。問3、4は、核酸の分子構造からの出題。問5は基本問題。問6は、細胞分化と遺伝子発現の基本的な知識問題である。

【第2問】生物の体内環境の維持(体液、老廃物の解毒・排出、ホルモンによる調節)
問1、2は、ヒトの体液と老廃物の解毒・排出に関する基本的な知識問題。問3は、腎臓における排出の問題である。空欄の数値を正攻法の計算で求めようとすると難しいが、タンパク質は原尿では0、グルコースは原尿にも含まれるという知識を使って選択肢を絞れば正答できる。問4は、体液循環に関する知識問題。誤りの選択肢に惑わされない注意が必要。問5は、内分泌系に関する知識問題。過去あまり例を見ない形式の空所補充で、選択肢を1つずつ文章にあてはめて正誤を確認する必要があり、慎重さが求められる。

【第3問】生物の多様性と分布(バイオーム、個体群の変動、人間活動が生態系に与える影響)
問1〜3は、バイオームに関する基本的な知識問題だが、問3のアカシアがサバンナの樹木であることを知っている受験生は少なかっただろう。問4は、ヤチネズミが一方的に減少または増加する選択肢を選べばよく、考えれば解ける問題であった。問5は、人間活動による生態系への影響を問う基本的な問題である。放牧がおこなわれる土地ではコケではなく草本が生育すること、人間により維持されている里山は陽樹が優占することなど、選択肢の誤りを指摘する必要があるが、正しい記述は2つであることが示されていたので解きやすかったと思われる。


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