設問別分析
《世界史A》



【第1問】世界史上の国家の再編や建設
Aはフランスからの植民地の独立、Bはラテンアメリカ諸国の独立、Cはロシア帝国末期の改革運動について述べたリード文をもとに、主に20世紀の諸国家の動向に関する問題が出題された。Aでは20世紀の諸国の動向について特に時系列についての理解が必要であった。Bでは、ラテンアメリカ世界についての基礎的な知識が備わっているかを問われた。Cの世界史上の政治制度についての問題では、ムラのない学習が出来ているかが試されたと言える。

【第2問】世界史上の農耕や農作物
Aはスイカの伝播、Bは西アジアにおける農業への打撃、Cはヨーロッパにおけるパンと飢饉について述べたリード文をもとに、古代から近代まで幅広い時代・内容を含む問題が出題された。Aではアッバース朝の最大版図が問われ、普段から資料集や地図帳を用いて学習することが必要であることが分かる。Bの農業の問題では、古代からの学習がしっかりとできているかが問われた。Cでは絵画「農民の踊り」の作者や作家ユゴーの文芸思潮に関する問題が出題され、文化史の人物・特徴について整理されていることが必要であった。

【第3問】世界史上の移住や移民
Aはアルゼンチンへのイタリア系移民、Bは中国人の海外移住について述べたリード文をもとに、近世から現代の政治史を中心とした問題が出題された。Aのアメリカ合衆国への移民の時期の問題では、民族ごとの移民の特徴をおさえておくことが求められた。Bでは日本に関連する選択肢を含む問題が2問出題され、世界史の中の日本を常に意識した学習ができているかが試されたと言える。

【第4問】世界史上の外交や国際関係
Aはドイツの統一、Bはインド・パキスタンの分離・独立と対立について述べたリード文をもとに、主に近現代の国際政治に関する問題が出題された。Aでは近現代日本に関する知識のほか、ドイツ統一についての詳細な知識が問われた。Bでは、パキスタンから分離・独立した国の名と位置を地図から選択する問題、核軍縮についての年表補充問題も出題され、現代世界の抱える諸問題に関連する歴史学習をしっかりと行えたかどうかが成否のカギだったと言える。


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