全体概観
《世界史B》


文章選択が増加し、グラフ問題も13年ぶりに復活したが、出題形式の大枠に変化はなかった。

大問構成は4問。設問数は2005〜2015年に引き続いて各9問と例年通りであったが、グラフの読み取り問題が2003年以来久々に出題され、年表補充問題も2問中1問は年表の時代幅が17〜20世紀と大きく拡大された。またリード文中の空欄補充がなくなったが、その分、独立文中の空欄補充が昨年の2問から4問に増加し、正誤判定の文章選択問題は19問から21問に微増した。単なる語句選択問題は昨年と同様に出題されなかった。2文の正誤の組合せは最近4年間の問題数7問から5問に減少した。出題される時代は近現代史が全体としては昨年とほぼ同じ割合であるが、戦後史が2問から3問に増加した。また、リード文のテーマとの関連で、文化史の割合も昨年の6問から10問に増加した一方、昨年多く出された日本史関連の設問はほとんどなかった。昨年と同様に時代・地域混合の選択肢からなる設問も多く、解答番号9のような文化史における年代整序6択というやや難の問題もあるが、全体としては、地域・時代ともに幅広い基礎力が問われる標準的な問題となっている。




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