全体概観
《数学I・数学A》


第1問、第2問がともに、それぞれ3つの中問に分けられ、大問数は1題減少した。選択問題では、第3問が確率のみの問題で条件付き確率も出題され、そして第4問は記数法などの出題があった。

第1問は〔1〕が1次関数の問題であり、最大・最小、1次不等式に関する問題で、基本的な計算力を問うている。〔2〕が命題が真になるように論理記号を選ぶ問題と、2つの条件の必要条件・十分条件に関する問題。〔3〕は連立不等式の問題であり、実数解の存在条件を考える。第1問はどの中問も易しい。第2問は〔1〕は「図形と計量」の問題であり、基本的であった。〔2〕〔3〕は散布図などのグラフから情報を読み取り、正しいものを選ぶ問題が中心になった「データの分析」の問題である。全体的に易しいが、最後の計算問題は意外性のある問題で手が止まるだろう。第3問は条件付き確率の問題である。誘導が丁寧であり、容易。第4問は「整数の性質」の問題。手際よく正確に計算を進められるかがポイント。第5問は「図形の性質」の問題。様々な定理や公式を順序良く利用して解く問題であるが、小問ごとに条件が変わるのでやや難しい。新課程1年目の昨年度に引き続き、分量が多いものの個々の大問の難易度は高くないので、比較的取り組みやすい問題から手をつけ、迅速かつ正確に解き進めることができれば高得点を期待できる。




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