共通テストの英語、出題方針を維持 21年実施
大学入試センターは15日、2021年1月に初めて実施する大学入学共通テストの英語について、「読む・聞く」の2技能で出題する方針を維持すると発表した。「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測る英語民間試験の導入見送りを受け、出題方針を再検討していた。
21年の共通テストの英語では「リーディング」「リスニング」の2技能から出題。配点を各100点と均等にする方針も変えないことにした。
現行の大学入試センター試験の英語は「筆記」と「リスニング」を課している。単語を正しく並び替える語句整序や、アクセントの位置を問う問題などを出題していた。
同センターは6月、4技能を試す民間試験を活用する共通テストでは、こうした問題を出さないとする方針を公表。15日に発表した出題方法でも方針を維持するとした。
センター試験は「筆記」が200点、「リスニング」が50点だが、共通テストではバランスを重視し、「リスニング」と「リーディング」の配点は100点ずつと均等にする。
アクセント問題などの廃止について、15日に記者会見した同センターの白井俊試験・研究統括補佐官は「英語教育の観点から共通テストの導入を機に改善を図る」と説明。リスニング重視の配点は「高校学習指導要領が4技能のバランス良い育成を目指していることを踏まえた」とした。