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東大二次試験 傾向と対策データベース
科目・大問別学習法

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  • 英語
  • 試験日時 2日目 13:00 ~ 15:00(120 分)
  • 配点 120点
  • 解答形式 記述・単答。
  • 解答用紙A3 1枚両面 + マークシート
はじめに
概要
対策

はじめに

東大英語はかなり特殊です。その特徴はなんといっても量です。120 分間であの量を解き切るのは初学者には相当厳しく、解き切るには英語力だけでなくそれ相当の「戦略」が必要となります。その「戦略」についてまとめたのがこの章です。英語は得意だけど点数があまり伸びない、単語は覚えて文法もやったけどなかなか模試や過去問で点が取れない、そういった人のための戦略をまとめました。

章立てとしては、1. 英語学習にあたってのポイント 2. 東大英語の大問別戦略 3. 東大英語の概略的戦略、となっています。英語の学習があまり進んでおらずセンターレベルが危ういという方は初めの「英語学習にあたってのポイント」を参考にして、まずは英語力を上げることに専念しましょう。

※ 2015 年度より英語の試験にマークシートが導入され、1B やリスニングなど記号問題はすべてマークするようになり、それに伴ってマークミスの確認などの時間が発生します。普段から演習の際にマークシートを用いるなどして本番で慌てないように対策をしましょう。

概要

出題範囲、分野

英語I・II、リーディングから出題。ただし、試験の一部分にリスニングを含む。

大問構成

1979年以降、一貫して大問5題構成をとっている。

出題形式・構成

  • 第1問…A 大意要約、B 文補充・整序、段落整序(ただし2011年度ではB の内容がB、C の2 問に分かれた)
  • 第2問…AB 自由英作文(ただし2010年以前、2012年度ではAで語彙問題が出題された)
  • 第3問…聞き取り問題(3パートに分かれる)
  • 第4問…A 文法問題、B 和訳問題
  • 第5問…長文問題

特徴

  • ・与えられる文章の語数が多いため、迅速な処理が求められる。
  • ・リスニング問題の放送時間は約30分間。放送は試験開始45分後から開始される。
  • ・記号問題でマークシートが用いられる。

対策

1.英語学習にあたってのポイント

東大英語は特殊とはいえやはり英語であることには変わりありません。当然英語力が必要となり、その必要となる水準もかなり高いです。そこでまずは基礎学力をつけるにあたってのポイントを7つほど挙げたいと思います。

0.まずは東大の問題を見てみる

英語力にかかわらず、東大を目指すのであれば必ず過去問を一度でよいので見てください。本格的に受験勉強を始めるときにまず過去問を見てみましょう。繰り返しになりますが東大英語はかなり特殊です。最終的に要求されているものを必ず確認しましょう。最初は30点も取れないという人もいるでしょうが問題はありません。自分はまだ英語力が低いからといって東大の問題から逃げていると、勉強の方向性を間違うことになりかねません。

1.文章を読み飛ばさない

時間がないからといって文章を読み飛ばしてしまう人がいますが、それは絶対にしてはいけません。東大入試の長文問題は、ご存知の通りかなりの分量があります。そのような長い文章を読み飛ばしていては、絶対にどこかで本文の流れがわからなくなり読み直す羽目になるので、結果的に大きな時間のロスになってしまいます。

こうした読み飛ばし癖はまずはつけないことがとても大切ですが、既にその癖がついてしまっている人もいるかもしれません。そういう人は、普段の学習からじっくり文章を読むように心がけて、その癖を直すようにしてください。一つの文を完全に理解してから、次の文に進むくらいのペースでもよいかもしれません。

また、勉強の初期段階で長文を読み切るのにかなり長い時間がかかってしまう人も、スピードについて心配する必要はありません。演習量をこなしていけば、内容を理解するスピードは自然と上がってきます。そして気づいたときには、読むスピードは格段に上がっていることでしょう。

2.文法をおろそかにしない

文法の勉強がおろそかになっている人がたまに見受けられます。ここで言う「文法」というのは、第4問Aで問われるようなモノのことではなく、記述模試の文法問題やセンターの問題で問われるようなモノのことです。特に進学校の人には、こういった暗記的な部分を苦手としている人が多いです。

しかし、文法に穴があるままで本番を迎えてしまうと、本番でどんどん点数を落としてしまいます。きちんとした文法が身についてない状態では、しっかりした文章を書くことも難しいですし、構文把握力が問われる第四問の和訳、さらには長文読解、特に第五問の勉強で苦戦します。英語の全ての部分に響いてくるわけです。

文章の難易度がそれほど高くないからといって、東大は文法を軽視しているわけではありません。むしろ極めて重視していると思ってよいでしょう。思うに、世間の英語教育が文法を軽視する傾向にある現在、それに対して疑問を投げかけるという意味もあるのでしょう。事実、東大の英語教授はあるインタビューにおいて、文法と読解中心の英語学習への再評価という点を強調していました。

では、具体的にどう対策すればよいのでしょうか。まずは学校の英文法の授業を大事にしましょう。それで不足を感じるなら文法の参考書で一通り文法をおさらいする時間をとってもよいです。参考書はそれほど詳しいものでなくても十分です。時期としては、できるだけ早いほうがよいので、高2中に完成させておきたいところです。遅くとも高3の夏休みまでには完成させましょう。それに加えて、問題を解くことも忘れてはいけません。学校で文法の問題集が配られるなら、それで十分でしょう。正直、参考書間でそこまで差があるものではありません。一度、1冊しっかりとやることが大切なのです。もしそういったものがない場合、文法の問題集は市販されているので、それを使って演習しましょう。最後の仕上げとしてセンター試験の文法問題で習熟度を確認するのもよいかもしれません。

こうした勉強を一度経験しておくことは、二次試験だけではなくセンター試験にもつながります。騙されたと思ってやってみてください。

3.必ず自分の言葉で書く

発信型の英語という言葉がよく言われます。単に読めるだけではなく、書いたり話したりして自分の考えを表現する能力が重要視されるようになってきているのです。英語で話す能力は大学入試で問うのは難しいですが、書く能力は答案に実際に書かせるという形で比較的容易に測ることができます。だから、ほぼ全ての大学入試で英作文が出題されるのです。特に近年の東大入試では、英作文の問題は全て自由英作文となっているので、書くべき内容は自分で考えなければなりません。その点、他の大学よりも発信する能力を重視していると言えるかもしれません。

ところで受験生の中には、自分で英文を書くのを面倒くさがって、答えをすぐに見てしまう人がいます。これは絶対にしてはいけません。

英語をよく理解するには、自分で使ってみるのが一番効果的です。その「使う」というのは、英語を実際に書いてみるということです。受動的に読むよりも、書いてみたほうが文法や語のニュアンスについてわかるところも多いでしょう。

英作文の勉強の際は必ず自分で書くようにしましょう。

4.きちんと構文を意識する

これもかなり大切なことです。したがって、和訳の問題を解くときには意識してもらいたいのですが、構文をきちんと把握しないまま雰囲気で訳してしまう人がいます。構文を把握できていないのは、解答を見れば一目瞭然です。非常に印象が悪いです。

また、英語の構文を自然な日本語に訳せないからといって、「これでも構わないだろう」と勝手に「意訳」をしてしまう人もいます。しかし、本人は「意訳」のつもりでも英語の構文にそぐわない訳になってしまっていうことがあり、そうなると先の例と同じで印象は悪くなります。構文は意識して崩さないようにする、その上での適切なこなれた和訳が必要なのです。

5.毎日英語に触れる

英語というのは、数日触れないだけで一気に読むスピードが落ちてしまうことがありえます。毎日1ページ程度の英文を読む、英作文を一つ書く、10分でもよいので英語を聴くといったことを習慣にして、怠らないようにしましょう。

しかし、英語の場合、数日触れないだけで一気に読むスピードが落ちてしまうことがあり得ます。毎日 1 ページ程度の英文を読む、英作文を一つ書く、10 分でもよいので英語を聴くといったことを習慣にして、怠らないようにしましょう。

6.英文の内容を覚える

英語の長文を読んだ際、その内容をすぐに忘れてしまってはもったいないです。なぜなら、入試に出題される文章の展開は似通っているものがあるからです。「前に読んだことがあるような文章だな~」と感じる文章が多いはずですので、自分が読んだ文章の内容を頭に留めておけば、次に似たような文章に当たったときに展開が予測できるようになります。

また内容を覚えておくと、自由英作文で意見を問われたときに、そのまま使えるときもあるでしょう。


これらのことはとても基本的で英語の学習全体を通して非常に大事になってきます。