東大特進のまど: 2021年5月アーカイブ

2021年5月23日 11:49

この頃の学習

はじめまして!東京大学理科三類1年の米田直樹です。
梅雨に入ったような雨が続くと思えば急に快晴となって、なんだかよく分からない天気の中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。寒暖の差が激しいとすぐに体調を壊してしまうので、怖い怖いと思いながら僕は家にこもってZoomで大学の講義を聞いています。対面授業は週に2,3コマと少ないので、もう少しクラスのメンバーと会いたいなぁなどと思うことも多い日々です。

さて長ったらしい前置きはこの辺にしておいて、本題に移りましょう。5月末から6月頭のこの時期、高3生のみなさんにとってどのような時期でしょうか?入試本番まであと9ヶ月、遠いような近いような感覚を覚える人も少なくないと思います。僕自身、高3のこの時期は部活動もあり、入試が近づいてくるのをぼんやりとしか意識していませんでした。しかし、この時期の学習も、合格に近づく大きな力となることは間違いありません。夏休みに入るまでに実力を伸ばしておけば、大きなアドバンテージにもなります。

では、何をするべきなのか?もちろん個人個人によってやるべきことは変わってきますが、一般論の範囲で有効と思われるアドバイスを書き連ねておきます。ぜひ学習指針の参考にしてください。

1.弱点の補強
東大入試において、文理ともに大きなウエイトを占めるのが英語と数学です。理科や社会と比べてある程度内容を学習し終えたという人も多いでしょう。この時点で完璧に仕上がっているなら全く問題ないのですが、実際はそんな人は稀で、苦手な分野、嫌いな分野が残っている人が多いと思われます。この時期なら、まだ弱点の補強が間に合います。冬休みに入ってからの直前期に、弱点をつぶしている暇はもうありません。やるなら今の内、今を逃せばもう遅いの気持ちで、苦手分野に絞って基礎から確認・復習をしておきましょう。もちろん、英数に限らず、理社国でも特に苦手な分野があれば、今の内に苦手を克服しておくのがベストです。

2.理科/社会の仕上げ
理系にとっての理科・文系にとっての社会は、それぞれ手を付け始めるのが遅かったり、英数に比べて後回しにされたりして、この時期ではそもそも全範囲を勉強し終えてすらいないという人も多いでしょう。そのため、東大型の模試を受けても、英数に比べて理社は得点率が低いという現象がしばしば起こります。ですが、そもそも全範囲やり終えていなかったり、演習量がまだ少なかったりするのであれば、点数の低さはなんらおかしなことではありません。本田圭佑の言を借りれば、「伸びしろですねぇ!」なのであり、実際、学習を重ねさえすれば高3で理社の点数は著しく上昇します。可能であれば、夏休みまでに一通り終えてしまう勢いで、今の内からこつこつ学習を積み重ねていく計画を立てましょう。
付け加えるなら、自分が理社をまだ終えていないことについて引け目を感じることはありません。確かにこの時期ですでに理社がある程度完成しているという人もいないではないですが、それはレアケースだと高をくくっておきましょう。焦りは禁物、下手に焦ったり劣等感を感じたりせず、やれば点数が上がって追いつくだけだという心持でいるべきです。

3.二次試験での得点の意識
6月頭に第1回東大本番レベル模試があり、やがて夏休みには各種有名東大模試が待ち構えています。それらに向けて何を考えておくべきか?大事なのは、「問題そのものを解く能力」と「模試(あるいは、二次試験本番)で得点を最大化する能力」は全く異なるものであるということです。今までは、どちらかといえば前者の「問題そのものを解く能力」を養うことに重きが置かれてきました。数学や英語、あるいは理科社会の難しい問題を、時間を使ってでも解答できるかという勉強がメインだったはずです。ところが高3になって、いよいよ本格的に二次試験を模した試験が増えてくると、この能力ばかりでは得点が最大化できるとは限りません。ここで重要になるのが「模試で得点を最大化する能力」です。分かりやすく言えば、「どういう順番で解くか」あるいは「自分に合った解き方は何か」という項目のことを指します。
例えば数学で、難しい問題に直面した時にどうするのか。従来であれば、家で1時間でも2時間でもその問題を考えて、なんとか解答に持ち込めていればよかったわけです。しかし模試では(当たり前ですが)そうはいきません。難しいと思った時にその問題をためらわずパスできるか。他の問題をやり終えた後で、解き残しておいた難しい問題に挑戦するのか、それとも見直しを優先するか。絶対的正解といえるやり方など存在しませんが、だからこそ、模試や日々の過去問演習(この時期に始める人も多いと思います)で自分に合ったやり方を模索するべきでしょう。
数学以外でも話は同じです。二次試験を意識するとは、つまり、「本番でどういう動きをするか」をシミュレートすることであり、そのための模擬試験です。数も限られている貴重な練習だと思って、必ずこの時期から始めておきましょう。

4.勉強のペース管理
マラソンを走るにあたって、号砲と同時に全力で走る人間を見たら、おそらく見ている全員が正気を疑うでしょう。勉強においても同様、あくまでピークは来年の2月、より正確に言えば、今年の冬以降です。今この時期ではありません。では、今全力疾走するとどうなるか、これは言うまでもないでしょう。
毎日10時間勉強しても平気だという人がいたとしたら、この項目については無視して頂いて差し支えないのですが、私の知る限り、そんな人は存在しません。よほど勉強が好きなら話は違うかもしれませんが...。とにかく、ペースというものを意識してください。今の勉強時間で、冬以降に全力で勉強できる体力が残っているのか?夏休みぐらいでバテきっていないか?適切なペースを目指しましょう。
念のため補足ですが、これは勉強をするなということではありません。むしろ適度な量の勉強は必須です。勉強していない人は、急に長時間勉強できるようにはなりません。今の内から勉強を徐々に重ねておくことで、冬に至って長時間勉強するのに有利な慣れを形成することができます。



ざっと書き連ねてみました。本当はもっと個別具体的なアドバイスができれば良いのですが、紙幅がそれを許さないので、ここらへんで止めておきます。モチベーションの維持・勉強指針の参考などに使って頂ければ幸いです。
体調には気を付けて、とりあえずは夏休みに向けて、適度に頑張ってください。
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