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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

油屋 亮太くん

■共通テスト得点 819点/900点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 世界史

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 66 61 38 57 41 =263/440点
自己採点 65 50 40 47 38 =240/440点

■受験した感触・・・ 英数出来なくて周りの出来も全く分からないから受かってるか不安。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

努力を努力と思わない

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 私は高校3年の春まで部活漬けの日々を送っていたため、本格的に受験勉強に取り組み始めたのは他の人より遅めでした。そこでいつも「いかに勉強の質を上げるか」ということを考えて勉強していました。1日の時間は皆24時間で同じなので、質が高い勉強ができた人が受かるといっても過言ではないと思います。もちろん最低限の量をこなす必要があるのは言うまでもないですが、むやみやたらに勉強するのは時間を浪費しているだけで、「たくさん勉強した!」と自己満足してしまいます。私は昔から夜型だったのですが、無理に朝型に直すのは諦めて夜に質の高い勉強をするようにしていました。このように自分の性格を理解した上で自分に合った勉強法をなるべく早く見つけて、それをぶれずに続けることが合格への鍵だと思います。皆さんが勉強法を見つける際にこの合格体験記が少しでも参考になれば幸いです。

各科目の学習法

  • 国語

現代文は直前期まで何も対策をしていなくてそろそろやばいと思い林修先生の講座を取りました。受ける前までは、「毎回文章が変わるから現代文の勉強は意味がない」と思っていたのですが、授業を通して問題にはパターンがあり手順を踏めば良い解答を書けることが知れました。ただし個人的には現代文は点数が読みにくい教科だと思うので、余った時間で勉強する程度でいいと思います。あと、漢字が苦手な人はドリル等を1冊完成させましょう。

古漢は得点源という人がいますが、私は苦手で嫌いだったのでひたすら単語帳と文法・句法の参考書を繰り返し読んで、最低限の得点を確保しようと思っていました。得意不得意に関わらず、過去問を数年分解いて古文・漢文に慣れておくことは必要だと思います。

  • 数学

得点が上下しやすく勉強法も人によってかなり異なる科目です。私は高校1年生まではひたすら練習量を積み、高校2年生で数Ⅲを含め一旦完成させました。それ以降は問題へのアプローチの仕方を考えることに重点を置きました。東京大学の入試で出される問題は殆どが類を見ない問題であるので、自分が持っている武器をどのように使うのか一見分からないことが多いです。したがって、自分の中で解法を系統だてておくことが数学を得点源にする方法だと思います。本番では誰もが多少緊張しますが、過去問を用いて緊張した状態でも適切に解く問題を選ぶ訓練を積んでおくことも必要です。

  • 物理

物理は教科書の熟読と典型問題の演習に尽きると思います。東京大学の入試問題では突飛な考えはいらず、基本の知識・公式をどう使うかが大事なので、共通テスト後も過去問だけでなく問題集を繰り返し解くことがおすすめです。

  • 化学

東京大学の化学は割と特殊なので、参考書をなるべく早く完成させて過去問や模試を時間を計って解く方が本番で高得点が取りやすいです。ここで意外と重要なことが間違えた問題を解き直すだけでなく、類題を問題集から2,3問探して解くことです。そうすることで弱点補強ができて、安定した得点供給が期待できます。また化学は暗記事項が意外と多いのでノートにまとめておくと試験前にも見直せるのでいいと思います。

  • 英語

英語は個人的に1番点数が安定する科目だと思います。数学と同じく高校2年生までで一通り完成させて、あとは演習をして弱点補強という学習法がおすすめです。盲点になりがちなのが、リスニングの配点は理科1科目の半分の30点あることです。苦手な人は早いうちからシャドーイングや多聴をして対策をしておきましょう。本番は緊張して内容が頭に入ってきづらいことも十分考えられるので、直前期は毎日英語に触れておくことがいいと思います。

■東進東大特進コースについて

 東進の授業は苑田尚之先生のハイレベル物理の力学と電磁気学を受講しました。COVID-19の影響で学校がオンライン授業になったおかげでできた時間をうまく活用して受けたのですが、はじめのうちは難しすぎて1コマにかなり時間がかかりました。しかし時間をかけて理解したものは忘れにくいもので、結果物理が得意科目になりました。
 また年に4回ある東大本番レベル模試は時間配分を試す貴重な機会であり、受験生の中での自分の立ち位置を知ることができるので勉強のモチベーションになりました。素早い答案返却によって覚えているうちに復習することができ、学力アップにつながったと思います。これから模試をたくさん受けるだろう皆さんに1つだけ覚えていてほしいことがあって、それは「判定で一喜一憂してはいけない」ということです。判定は現時点での合格可能性を表したアルファベットに過ぎず、それよりむしろ「もっと取れるべき得点がなかったのか」と「自分には何が足りていないのか」を地に足をつけて考えてほしいです。
 私は心配性であり直前期は些細なことも不安に覚えてきたので、自分の中に溜め込まず担任の先生に逐一相談しにいきました。温かいお言葉をいただけたおかげで精神的にいい状態で勉強に取り組むことができたと思います。
 東進には過去問データベースをはじめ多岐にわたるコンテンツが充実しているので、自分に必要なものを選択してうまく活用すると効率よく成績を上げることができます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験は長期にわたる過酷な競争です。誰しも成績ややる気は上下するし、体調がいい時も悪い時もあります。そんな受験の支えになるのは周りの友達や家族です。しんどい時は相談をして精神面を安定させたうえで勉強に励んで下さい。それと忘れないでほしいのが、自分に満足してしまったら成長は期待できないということです。「1日10時間勉強したから満足」「A判定を取ったからもう大丈夫」と思うのではなく、みんなは自分より勉強しているはずで、自分にはまだまだ取れる点数があるというような貪欲な姿勢を2日目の試験が終わるまで貫いてほしいです。皆さんが無事合格できるよう祈っています。