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東京都 私立 桜蔭高等学校 卒
東京大学 理科二類

奥澤 アユ子さん

■共通テスト得点 798点/900点

■共通テスト得点選択科目 化学 生物 倫理,政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   化学   生物  
開示得点 66 77 33 27 35 =238/440点
自己採点 80 55 35 25 35 =230/440点

■受験した感触・・・ 数学が思ったよりできたのでもしかしたらいけるかもしれないと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 A 理科二類 A 理科二類 A 理科二類 A

苦手教科をあきらめないで

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は高2の夏まで漠然とレベルの高いところに行きたいと思う程度だったのですが、東進の担任助手の方の「東大では様々な考え方を持ち志の高い人が集まる」というお話に惹かれ、東大を志望するようになりました。また、東大特進で配布された「東大の基礎知識」という冊子に理学部の生物情報学科に進まれる方のお話が載っており調べてみたところ、研究内容が大変興味深いもので、生物情報学科に行きたいという思いがうまれ、東大を志望する思いを強めることができました。受験生活全体を振り返ると、ずっと数学ができないことに悩み続けていたため、判定は悪くなかったのですが本当にこのまま受かるのだろうかという不安を漠然と抱えて過ごしていたように思います。しかし、高2までに英語をある程度固めていたおかげで最後まで数学に勉強時間を使うことができました。本番で大失敗することがなかったのはこのおかげだと思っています。本当によかったです。
 以下各教科について私の進め方を書きたいと思います。

英語

 英語は中学から高1にかけて「高速マスター基礎力養成講座」を進めて単語、熟語、文法の基礎を固め、授業を受けていたことで高2では共通テストレベルは安定して9割ほどとれるようになっていました。高2ではさらに授業を受けて長文一般に慣れ、高3で要約、文挿入といった東大の大問ごとに対応した勉強や時間配分を意識した演習をしました。英語が得意だと点数が安定しやすく、前述のとおり他教科に時間を使えるので早期にやっておいてよかったと思っています。

国語

 現代文はそこまで苦手ではなかったので、林修先生の授業を受け、直前期に復習をする程度であまり時間をかけられませんでした。
 古文・漢文について単語や句形は夏ごろまでにほとんど覚えていたのですが、全体を読解し解答を作る練習を怠っていました。直前の2月になってできなさに気づき、慌てて大量の過去問をやり始めたのですが時間がなく既にやった数年分を復習するだけで終わってしまいました。その結果、本番後の一番の不安要素が古文・漢文ができなかったこととなってしまったので、もう少し早くからしっかり対策すればよかったと反省しています。

数学

 高1で数Ⅲを終わらせていたのですがそれに気を取られていてⅠA、ⅡBの復習をほとんどしておらず、当然点数がとれなかったため、高2の春には数学が完全に苦手になっていました。しかし、東進の「数学計算演習上級編」を用いて典型問題を習得することで、高2の終わりに共通テストレベルにはほとんど対応できるようになりました。二次対策では、「志望校別単元ジャンル演習講座」で分野別にたくさん演習できたのがよかったと思います。最後まで数学が一番苦手である自覚はあったので直前期では勉強時間の40%は数学に使うと決め、松田聡平先生のテキストも使用しながら周りができる問題を絶対に落とさないようにすることに集中しました。

化学

 化学は鎌田真彰先生の「東大特進化学」の演習量がとても多く、テキストを中心に勉強していました。計算が得意ではなかったので有機と無機を得意にしようと思い、何度も繰り返して覚えることを意識しました。本番は得意な生物の方に時間をかけ、化学はとるべきところだけを選んで解きました。

生物

 生物はまず暗記の穴をなくすことを大切にしました。ある程度の知識を付けた後、問題演習で知らない知識が出てきた部分は、暗記カードのアプリにまとめ、次の日、三日後、一週間後、一か月後……と復習することでほとんど完全に定着させることができました。さらに、「過去問演習講座」、「志望校別単元ジャンル演習講座」、「第一志望校対策演習講座」で記述の練習を重ねたことで、生物特有の考え方、書き方をつかむことができました。

■東進東大特進コースについて

 私は中学のころから東進ハイスクールに通っており、受験全体を大きく支えていただきました。学習に使った教材については前述の通りですが、それ以外にハイスクールでの担任、担任助手の先生、チームミーティングの仲間も私の受験生活に不可欠であったと思います。先生方には学習を進める方針を考えた際に見ていただき、励ましの声をいただくことで最後まで頑張り続けることができました。また、チームミーティングの仲間の頑張りにも大変励まされました。夏や12月以降の受験期は学校にもいかず勉強し続けなければいけないため、孤独感を感じやすくなると思うのですが、ハイスクールのおかげで余計に病んでしまったりすることはなく勉強に集中できました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 苦手な数学については、秋ごろになって東大レベルの典型問題が全然習得できていないことに気づきとても焦りました。苦手科目のある人は演習が不足し基本のどこかに穴があることが原因の場合も多いと思います。やみくもに勉強するのではなく、自分のできる部分とできない部分を冷静に見直し、月、週、日の単位でどのように克服するか一つ一つ考え、埋めていくと、ここまではできるという自信にも繋がり落ち着いて勉強できると思います。