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東京都 私立 桜蔭高等学校 卒
東京大学 文科二類

片山 明優香さん

■共通テスト得点 800点/900点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 化学基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 87 34 56 42 38 =257/440点

■受験した感触・・・ 怖くて自己採点できませんでした。早稲田に行くつもりでいました。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科二類 A

諦めず、少しずつでも前進を

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

英語

 高1までは、問題集をたくさん解いて長文に慣れつつ、英単語帳を覚えたり、英検を受験したりするくらいでしたが、このおかげで高2以降はあまり勉強時間を費やしませんでした。英語は一番早期完成しやすく、またするメリットもあると思います(配点が大きく、問題が多少難しくても他の教科よりは高得点をとりやすいため)。英語には毎日触れようと思い、演習素材として過去問を夏から解きました。形式が異なる昔の問題は100分程で取り組むのをおすすめしますが、今考えるとやりすぎだったかなと思います。模試では自分にあった解く順番や時間配分を見つけることを意識しました。集中力がないせいでリスニングは大の苦手で毎日英語を聞くようにしましたが、直前期、ほかの大問でミスしないようにしようと割り切りました。

数学

 高1までは基礎的な問題集を繰り返し、典型的な解法を身につけました。高2は勉強時間のほとんどを数学が占め、東大本番レベル模試でも得点源となりました。高3になって勉強時間を減らしたら、秋の東大模試でひどい点をとってしまい、慌てて青木純二先生の授業を受講しましたが、最後まで克服出来ませんでした。(本番も0完です)そんな私が言っても説得力に欠けますが、闇雲に問題を解くのではなく、解いた問題から解法の一般則を得たり、どうして模範解答はその方針を選んでいるのかをしっかり考察したりすることが大切だと思います。私は、手応えが悪かった問題についてのこれらの考察をノートにまとめ、定期的に振り返りました。

国語

 現代文は、高1から東大特進で林修先生の授業を受講し、授業翌日と答案返却時に復習をするくらいでした。古文は苦手で、古文単語を最後まで定着させることができませんでした。分かる問いに確実に答え、他でカバーするようにしました。国語は文章との相性もあるので、四問のうち自信のある大問に時間をかけ、トータルで一定の点をとれるようにすることを意識しました。

地歴

 高2までほとんど何もせず、高3の夏から過去問を中心に論述の練習を始めましたが、苦手でした。知識不足と問題の要求が正確に把握出来ていないことが原因だったと思います。暗記と論述練習を並行して進めるのにかなり苦労しました。
 日本史は山中裕典先生の授業を軸に勉強しました。自分の答案と模範解答を比較し、技術の反省点(抽象化が足りなかったところや対比の書き方等)と足りなかった知識をノートにまとめました。知識習得は東大日本史を解くための十分条件ではないが必要条件ではあると思い直前までインプットを続けました。細かい知識より年表の中での関連をとらえるようにしました。地理は行数に応じたポイントの個数を念頭に置いて多面的な解答を目指しました。また、分野を超えた知識の繋がりを意識して教科書を読み込みました。同じことを視点を変えて問われていることが多いので、過去問の周回や便利なフレーズの暗記は有効だと思います。

■東進東大特進コースについて

  • 東大現代文(林先生):復習では思考過程を段階的に確認し、自分がどこから出来ていないか分析しました。答案を作りにくい問いでも最低限のラインを示してくださったり、国語としての完成を目指すようにおっしゃるなど、配慮も十分なされた授業でした。論理を重視した解き方は、他の科目の勉強にも役立ちました。
  • 数学の真髄(青木先生):数学的な考え方から答案の書き方など実戦的なことまでたくさんのことを教えて頂きました。直前の授業での激励のお言葉もとても励みになりました。
  • 東大特進英語(宮崎先生):豊富な演習を積むことができました。特に、第五問は多様な文章に触れられて良かったです。
  • 東大地理特講(村瀬先生):事象の原因を分かりやすく解説して下さりました。既習事項でも先生の明快な解説で強く印象に残りました。生徒を指名して進むスタイルの授業で、先生との距離感が近く感じられました。
  • 東大日本史(山中先生):設問の主題と付帯条件を明確に意識する姿勢や、具体性を保ちつつ抽象化する技術を教えて頂きました。板書も具体的なイメージがわきやすく、配布される年表も何度も見返しました。質問に伺ったときもとても丁寧に対応して下さり本当に感謝しています。
  • 東大本番レベル模試:高2から受験しました。もちろん地歴は全く出来ませんでしたが、英数は高得点を狙うことができ、良いペースメーカーになりました。全科目の形式を早めに知っておくことは、勉強の方針をたてるのに役立ちました。また、地歴の解説は他の東大模試より分かりやすく関連事項がまとまっていて、高3になっても定期的に解き直しました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は計画を立てるのが苦手でしたが、そういう方でも長期的なスパンで学習計画を立て、定期的な自己分析でやるべきことを見定めるのがおすすめです。また、本番での急な難化はあり得るので、余程得意な科目がない限り、全科目のバランスを重視したほうが良いと思います。