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神奈川県 県立 横浜翠嵐高等学校 卒
東京大学 文科三類

岸和田 翔平くん

■共通テスト得点 720点/900点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 生物基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 57 32 50 37 52 =228/440点
自己採点 55 30 60 35 40 =220/440点

■受験した感触・・・ リスニングが何も聞こえず、数学もわけわかんなかったので絶望した。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 B 文科一類 B 文科三類 A 文科三類 D

逃げちゃだめだ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

科目ごとの勉強

 私は元から優秀な人間というわけではなく、今でもそうだという自覚があります。それでも東京大学には合格できました。運の要素が強かったとは思いますが、その取り組みを紹介することでみなさんの参考となれば幸いです。
  • 英語

最も苦手とした教科で、本試では70~80点を目標としました。模試では偏差値60を上回ったことはなく、他教科で挽回することを想定していました。一般に東大受験では英語が鍵となるという認識がなされ、実際問題それは事実ではありますが、苦手な人はある程度は妥協するというのも1つの手であると思います。しかしその戦略は危険であることには変わりはなく、高3では時間がないため高1、2年生の内にある程度固めておくといいです。私はその期間はひたすらに単語や文法を暗記し、高2の夏から1Aや1Bを意識した論理的な文章に取り組みました。私が特に苦労したのはリスニングで、模試では30点中10点をたたき出したりもしました。その対策として高3の1年間は毎日欠かさず音読やシャドーイングを行い英語の音声に触れました。結果としてリスニングの点数は安定したので、得点源として重宝できると思います。

  • 数学

高3の初めまでは得意科目でした。目標は40点程度でした。数学も高3までに理解を確実にしておくべき科目だと思います。私は高2の1年間で東進の通期講座を受講し代数分野への理解を深めました。そのおかげで東大入試同日体験受験では代数分野を1完でき比較的良い成績が出ましたが、それに甘えて整数や確率の対策を怠った結果順調に成績を落とし、本番まで不安材料の1つでした。頻出分野は東大の場合明らかなので、自分の苦手分野と重なっている場合は優先的に穴を埋め、どんなセットでも1完は取りに行くことを意識すると大きく崩れることはないと思います。

  • 国語

苦手でしたが次第に得意になりました。目標点は60~70点でした。現代文は東大特進の授業を受けるといいと思います。本文中の論理関係を抑えるだけでも見える世界は結構変わってきます。古文は単語が最重要だと思っていて、文法が最低限わかっていれば単語力で強引に本文の趣旨は分かります。ただその程度で解ける問題は説明問題ではあまり出されないので古典常識も学んでおくべきだと思います。漢文は句法がわからないことには始まらず、単語は覚えておくと便利なことが多いです。

  • 地理

得意科目で、本番では45点程度を理想としました。小学生のころから地理関係のテレビ番組を好んでいたからなのかは分かりませんが楽しみながら勉強できた唯一の科目でした。教科書を読み過去問を10年分解きました。また、学校の授業では模試の過去問なども扱われ良い経験値になりました。友達の考えを聞くのも一興です。

  • 日本史

やや得意で40点程度が目標でした。日本史はとにかく教科書と過去問演習が命だと思います。教科書をよく分析すれば大抵の答えが載ってます。東大の日本史は特殊で慣れるのに結構な時間を要しますが、結局問われているのが歴史への深い理解であることに他の難関国公立大との変わりはなく、東大特進の授業は大変有用でした。

■東進東大特進コースについて

 東大特進では現代文、古文、日本史を主に受講しました。
  • 現代文 林修先生

緻密な傍線部の分析と論理関係の整理は多くの人にとって革命的なものになると思います。現代文は勉強しづらいとか言って逃げていた自分が馬鹿らしくなりました。

  • 古文  栗原隆先生

トークが面白く、独特の口調は深く印象に残ります。それに負けず劣らず授業は興味深く、時代背景なども事細かく解説してくださるので情景が浮かびやすく、古文が好きになれます。

  • 日本史 山中裕典先生

短絡的な単語暗記に留まらず、図解板書によって事象の歴史的意義や本質を可視化しつつ理解することができます。毎期の添削指導もとても丁寧に行って下さり、解いていた時には気付かなかった、解答と問題の主題との齟齬などにも意識を向けることができました。

東大本番レベル模試について

 回数が多く定期的に行われるので中期的な目標設定の場として最適だと思います。ただしあくまでも最重要なのは過去問であるということを念頭に置いておき、結果にとらわれないことが肝要です。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強期、特に部活を引退してからは受験の終わりが見えず、この生活が永遠に続くのかとさえ思ってしまう時もきっとどこかであると思います。しかしながら当然いつか終わりは来るもので、後で振り返った時には受験期の記憶なんてほとんど残っていません。それでも苦しい時にこそもう一つギアを上げられるのか、自分自身の誘惑に打ち克てるのか、ということが一種の合格への因子にはなると思います。時代錯誤に思われるかもしれませんが、気合と根性は間違いなく私の根底にあります。もちろん自分の体調とはよく相談して、英気を養う日も設けてください。
 頑張って下さい。応援しています。
 東大に受かるのか受からないのか、どっちなんだい!
 うー--かー--る!