共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

地理歴史 世界史B

設問別分析


【第1問】資料と世界史上の出来事との関係
Aは『史記』に見える始皇帝死亡時の逸話、Bは歴史家マルク=ブロックが著した『歴史のための弁明-歴史家の仕事』についてのリード文であった。Aでは中国についての設問を中心に、古代から現代まで地域・時代ともに幅広く出題された。Bでは従来のセンター試験とは異なり、解答を導くために資料の読解が不可欠である問題が出題された。全体的に、世界史の基礎知識とともに資料の読解力が求められた新傾向の出題であった。

【第2問】世界史上の貨幣
Aはイギリスの金貨鋳造量と紙幣流通量を示した2つのグラフを、Bはアジアの貨幣についての会話文を用いたリード文であった。Aではグラフの読み取りと歴史的知識を連動させる設問が出題された。Bではセンター試験には見られなかった、会話文中の3つの空欄に適する用語の組合せを問う問題が出題された。全体として、歴史的事項がどの時代に起こったのかという、時期を判別する力が問われた。

【第3問】文学者やジャーナリストの作品
Aは『デカメロン』、Bは日本人ジャーナリストの大庭柯公の文章、Cはジョージ=オーウェルの『1984年』を用いてのリード文であった。Aは中世ヨーロッパを中心に文化史の知識を含めた幅広い知識が問われた。Bではセンター試験には見られなかった、資料文の2つの空欄と1つの下線部に対応する用語の組合せを問う問題が出題された。Cでは資料の読解力を問われる問題が出題された。全体的に、文化史を含めた幅広い知識が定着しているかが問われたと言える。

【第4問】国家や官僚が残した様々な文書
Aは19世紀に締結された条約の資料を、Bは日中関係についての会話文を、Cは英領インドの統治に関する文書を用いてのリード文であった。Aでは資料の読解に加えて地図の知識を問う問題が出題された。Bでは3つの資料の並べ替え問題が出題された。Cではインドを中心に幅広い知識が問われた。全体的に、戦後史や地図の知識など受験生が手薄になりがちな知識が求められた。

【第5問】旅と歴史
Aは3つの旅行記を、Bは朝鮮史をテーマとした会話文を用いてのリード文であった。Aではヨーロッパを中心に古代から20世紀まで幅広い知識が問われた。Bでは朝鮮史を中心に歴史事項の並べ替え問題などが出題された。年代整序問題が6問中2問出題されたこともあり、歴史の流れの正確な把握が求められたと言える。