共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

地理歴史 地理B

全体概観

組み合わせ式6択が増加、地誌は初めて『環太平洋地域』を取り上げた。

大問数
減少 | 変化なし | 増加
設問数
減少 | 変化なし | 増加
マーク数
減少 -1 | 変化なし | 増加
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化
分量
昨年とほぼ同じ。大問数は5題である。設問数およびマーク数は30。
形式
組合せ式問題のマーク数は16で、前年より2つ減ったが全体の半分以上を占める。特にやや面倒な6択式問題は前年の10から2つ増えている。過去に出題された8択式は出題されなかった。
文章を選ぶ選択問題が前年の5から8へと増加した。
図版(図、表、写真、資料※)の点数は37で、前年より1つ減ったものの、多用の傾向は続いている。 
※ 図表・写真や短文などを組み合わせた複合的な図版。

構成
各大問の分野構成は、第1問は自然環境と自然災害、第2問は産業分野、第3問は都市と生活文化、第4問は地誌、第5問は地域調査である。第3問で共通テスト本試験では初めて生活文化が扱われた。また、第4問の世界地誌では「環太平洋の地域」が取り上げられた。過去に地中海沿岸地域を題材にした出題はあったが、環太平洋地域を題材にしたものは初めてである。

内容
第1問 世界の自然環境と自然災害
 いずれも暗記学習では対応できない、地形や気候のなりたちについての理解を求めた問題である。問4の日照時間に関するデータ判別や、問6の日本国内における気象観測に関する統計地図判別などは、ふだんの学習では見かけることのない内容であり、迷いやすい。

第2問 世界と日本の資源と産業の変化
 前半には鉄鋼業を手掛かりとしたおなじみの頻出項目が並ぶが、問5・問6では日本における産業の変化と、それに対応した地域の変容が題材となっており、ひとりひとりが地理を通して現代社会を理解しようとする姿勢が問われている。

第3問 都市と生活文化
 センター試験時代には「都市(村落)」とセットで出題されていた「生活文化」が、共通テスト地理Bでは初めて取り上げられた。東進共通テスト本番レベル模試では生活文化も扱っていたが、共通テスト受験生は教科書範囲をまんべんなく準備しておきたい。

第4問 環太平洋の地域
 アジア、アメリカ、オセアニアなど対象地域が広域となっただけでなく、問題内容も「地誌」に限定されない広範囲なものとなった。標準的な問題が並ぶが、問5は統計図の読み取りにも手間がかかる上、内容の判別も難しい一題であった。

第5問 地域調査(島根県石見地方)
 例年と同様に多くの図版を用い、地図や統計・写真などの資料の読み取りを中心とする地理的技能を確かめ、読解力や考察力を求める出題となった。問2・問3や問5など、内容の把握にやや手間のかかる問題が並ぶので、時間配分には十分注意をしたい。


 
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2024 第1問 世界の自然環境と自然災害 6 6 20
第2問 世界と日本の資源と産業の変化 6 6 20
第3問 都市と生活文化 6 6 20
第4問 環太平洋の地域 6 6 20
第5問 地域調査(島根県石見地方) 6 6 20
2023 第1問 自然環境と自然災害 6 7 20
第2問 資源と産業 6 6 20
第3問 日本の人口や都市をめぐる諸問題 6 6 20
第4問 インドと中国 6 6 20
第5問 地域調査(利根川下流域) 6 6 20
2022 第1問 世界の自然環境や自然災害 6 6 20
第2問 資源と産業 6 6 20
第3問 村落・都市と人口 6 6 20
第4問 ラテンアメリカ 6 7 20
第5問 地域調査(北海道苫小牧市とその周辺地域) 6 6 20
2021 第1日程 第1問 世界の自然環境 6 7 20
第2問 産業 6 6 20
第3問 都市と人口 6 6 20
第4問 アメリカ合衆国 6 7 20
第5問 地域調査(京都府宮津市) 6 6 20
2021 第2日程 第1問 世界の自然環境と災害 6 6 20
第2問 産業と貿易 6 6 20
第3問 人口と村落・都市 6 6 20
第4問 西アジア 6 6 20
第5問 地域調査(福岡県福岡市とその周辺地域) 6 6 20
2020 センター試験 第1問 世界の自然環境と自然災害 6 6 17
第2問 資源と産業 6 6 17
第3問 都市と村落 6 6 17
第4問 東南アジアとオセアニア 6 6 17
第5問 中国とブラジル 5 5 14
第6問 地域調査(山梨県甲府盆地とその周辺地域) 6 6 18

【参考】過去の平均点の推移

2023 2022 2021(第1日程) 2020 2019 2018 2017 2016 2015
60.46 58.99 60.06 66.35 62.0 68.0 62.3 60.1 58.6